機動戦艦ナデシコ
1466話
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……」
「残念だったな。女好きってのは否定しないけど」
「否定しないのかよっ!」
ショックを受けてる割りには、テンカワの突っ込みは鋭いな。
ともあれ、毎晩のようにマリューやレモンといったような大きな胸を生で見て、触れ、味わっている俺にとって、今のような攻撃は驚きはするが、それだけだ。
寧ろ眼福だったと言ってもいいだろう。
それはともあれ……
「ほら、月臣。大丈夫かお前。ちょっと洒落にならない出血量だぞ」
「うぐっ、だ、大丈夫……大丈夫だ……」
そう言いながら、懐から取り出したティッシュを鼻へと詰める。
「アクセル、フレサンジュ博士はまだまだネルガルにとって必要な人材なんだ。引き抜くような真似は止めてくれないかな。ただでさえシャドウミラーには有能な科学者が多いんだろう?」
「それは否定しない。けど、有能な科学者というのは多ければ多い程いいからな」
同じような能力を持つ科学者でも、性格が違えば物事の見方や考え方も変わる。
である以上、イネスを引き込めるのであれば引き込みたいというのは俺の正直な気持ちだ。だが……
「ごめんなさい。遺跡でも言ったと思うけど、私は両親の後を追いかけて科学者になったの。そして両親が最期まで所属していたネルガルから動く気は、今のところないのよ」
最後……いや、最期、か。
バッタとかに殺されたのか、それともイネスの年齢を考えれば老衰か。
アイちゃんと今のイネスの年齢を考えると、後者の可能性が高いな。
「そうか。まぁ、無理にとは言わない。ただ、気が向いたらいつでもシャドウミラーに来てくれ。……ちなみに、シャドウミラーに所属すれば不老になるぞ」
今のイネスの年齢は20代後半。
だとすれば、年齢に関しては高い好奇心を持っていてもおかしくない……と思ったんだが、それでも返ってきたのは首を横に振るという行為だった。
「……アクセル。さっきも言ったけど、僕の目の前で堂々と引き抜こうとしないでくれないかな」
「うん? じゃあ隠れてコソコソと引き抜けばいいのか?」
「いや、そもそも引き抜きをしないでくれよ。ただでさえネルガルは人材不足なんだから」
「あー……まぁ、そうだよな」
サワガサキ率いる社長派と、アカツキ率いる会長派。
この2つに分かれて争ったネルガルは、当然のように人数が少なくなっている。
それでもサワガサキに付いた人数はそれ程多くなかったので、純粋に人材が半分になるといった事は避けられたらしいが、それでもやはり少なくない数の者達がサワガサキとに付いたのも事実。
サワガサキと共に火星に突入しようとして死んだ者もいれば、賊軍に所属したということで犯罪行為を犯して収監されている者もいる。
ほんの少数だけが、サワガサキと
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