機動戦艦ナデシコ
1466話
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ではないらしく、特に勿体ぶったりもせずにイネスへと返す。
イネス、イネスか。……優秀な科学者だというのは間違いないんだよな。ナデシコを設計したという実績もあるし。
ただまぁ、ナデシコの設計で武装とかに多少のチョンボはあるが。
グラビティブラストとミサイルしか武装がないのは、正直どうよとも思う。
せめて対空バルカンの類は付けておいても良かったと思うんだが。
ただ、イネスは結局科学者であって兵器の設計者じゃない。
そう思えば、あの結果は仕方のない事なのだろう。……疑問なのは、ナデシコの設計図なりなんなりを見たネルガルの担当者がその点に気が付かなかった事だが。
ともあれ、イネスが有能な科学者というのは間違いない。だとすれば……
「イネス、もし良ければシャドウミラーに来るか?」
「……ちょっと、アクセル。また女を口説く気?」
少し不満そうに俺に言葉を挟んできたのは、エリナ。
まぁ、そう思いたい気持ちも分からないではない。
そもそも、エリナは俺と肉体関係はあるが、あの時は酒に流されての行為だ。
まだエリナ自身が自分の気持ちをきちんと判断出来ていないのだろう。
それでもネルガルを辞めてシャドウミラーに来てくれるというのは、多少なりとも俺に好意を持ってくれてはいるんだろうが。
「いや、別にそんなつもりはないぞ。今回の件は純粋にイネスが科学者として有能だからだと思っての事だ」
「あら、私には魅力がないのかしら?」
俺の言葉を聞いたイネスが、胸を強調するようなポーズを取る。
白衣の上からではあるが、かなり巨大な胸が腕で挟まれて形を変えているのが分かった。
……まぁ、イネスの胸が大きいというのは以前ナデシコに乗っていた俺は既に知っている。
だからこそ、不意を突かれてもそこまでダメージはなかったんだが……
「ぶほぉっ!」
少し離れた場所にいた月臣が、まるで噴水のように鼻血を噴きだしながら地面へと倒れ込む。
うわ、俺にとってはそこまでダメージが大きくはなかったが、女に慣れていない月臣にとっては致命的なダメージだったらしい。
いや、本当に大丈夫か木連? ハニートラップとかをされたらあっさりと引っかかりそうなんだが。
AVとかでも差し入れしてやった方がよさそうな気がする。
そんな風に思いながらテンカワの方に視線を向けると、そこでも今のイネスの攻撃にダメージを受けていた。
「アイちゃん……アイちゃんがあんな事をするなんて……」
「しっかりしてよアキト。あれはイネスさんであって、アイちゃんじゃないのよ」
「いや、けどユリカ……」
何だかんだとこの二人、上手くいきそうな気がするのは気のせいか?
「あら? アクセルは女好きだって聞いたから、これでてっきり
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