第百十六話
[10/10]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
と、ショウキに肩を掴まれていた。
「会いたいっていくら思っても、もう会えない人がいるくらい……分かるだろ……あの世界にいたなら」
ショウキが告げた一言に、レインの動きはピクリと止まる。傍らに控えていたルクスの表情にも陰が差し、『あの世界』――かつてデスゲームだったこの浮遊城の経験が、それぞれ今も心に残っていることを思わせる。
「でもお前は、まだ会えるんだろ? ……会ってやれよ。頼むから」
「…………」
それだけを言うと、ショウキはレインから肩を離した。しばしレインは前髪で目を隠すように、顔をうつむかせていたが――ゆっくりと、セブンに向き直っていく。
「……七色」
「――お姉ちゃん!」
言葉はそれだけしか必要なく、セブンはレインに向かって思いきり抱きついた。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ