ep.017 『They Absolutely never cant become the hero from that affair.』
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もう二度と英雄にはなれない。偽悪の英雄にも真の英雄にも、だから僕はそんなヒーローじゃなくて悪役になることにした。悪を裁く悪。言ってしまえば『必要悪』というやつだ。」
「今度こそなってやろう。英雄でも悪役でもないけれど、真に人を守れる立派なヒーローに。」
奈津野が扉後に立つ長銃を背中に背負っているメンバーに言う。
「君たちは支配区、または目的区を頼むよ? 『腐敗区』は僕一人で大丈夫だから。」
長銃の男はそれを聞き、心配がった顔をする。この長銃の男も地下で生活していた頃があり、この組織に入ったのもちょうど2年半前になる。
「ああ。一応ボスに伝えるが、お前はあんなことをした奴らと1対1でやり合うのか?」
長銃の男の言う『あんなこと』、かつて地下を半壊にまで追い込んだ真黒色の爆発と爆炎。根をたどれば一人の人物がそこにいた。地下を監視していた当時の監視カメラにもその姿はきっちりと残っている。
『夢絶 叶』。そのカメラの記録映像に残っていた人物であり、地下に腐敗区を作り上げた人物。
(ああそうだ。僕らはあの時彼と、一緒にいた『皇 皇皇』の素性を知らない。ただ、あのときのあの約1時間のうちに住民区だった場所にいた人たちが亡くなったんだ。)
彼はもう英雄にはなれない。だけれどもいつもそこで住んでいる、いつものようにありきたりな日常を送っている人を守る正義の味方になる事は出来る。
いや、彼はいつもどこでも『正義の味方』だった。周りの環境が異常だったこともあったが、今もまだ『正義の味方』として壮大な理想を叶えているのだ。
扉だった入り口から今度は一人、ごつい西洋人が入ってくる。後ろにはさっきいた長銃の男。西洋人は長銃の男の2倍ほどの横幅を持っている。ごつい男が長銃の男に向かって欧州の言語だろうか、よくわからない言葉を言いだす。
言い終わった。
「あの、ボスが君が一人で腐敗区に残るのは見過ごせないって言ってる。」
さらに続けてボスが話しだし、長銃の男はそれを聞きながらに通訳をする。
「君の独断で行くのはいいけど、今は僕たちと一緒に地上を目指してもらう。それが今の君に与えられている任務のはずだから、いう事は聞いてもらう。」
ボスが叫ぶ。すると、周りにいた数人が一瞬にして戦闘態勢に入り、奈津野に銃口を向けた、もう引き金に指をかけて。
またボスが、今度は此方に向かって話だす。
「君がここにいるのは我々の任務の放棄になる。それは見過ごせない。」
「そうか。だが、最後はにそちら側が腐敗区を
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