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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
帰郷-リターンマイカントゥリー-part1/ルイズ連れ戻される
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ズを今のまま大人にしたような感じだ。
「しっっっっかりこの目で見たわ、ルイズ。これまで魔法学院の生徒として勉学に励んでいるはずのあなたがこの町に訪れ、しかも城に出入りしているのをね。
しかも、公爵家の三女とあろう者が、まさか舞台に立つなんて…」
「お、お姉さま…もしかして…」
悪い予感がよぎり、ルイズは冷や汗をかく。銀行でもらった手紙の文面を呼んだときもそうだったように、ルイズはこの姉に対して頭が上がらないようだ。
「ええ、見させてもらったわよ。あなたが見事に舞台でそこの平民と一緒に主役を張るという、貴族とはとても思えない行為に及んだことをね!」
ゴゴゴゴゴゴ…漫画でよく見る擬音が、エレオノールの背後から立ち上っているように見える。
「あ、あのお姉さま…これには深い理由が…」
しまった!とルイズは激しく焦り始めた。この人に、姫から依頼された任務のためとはいえ、貴族でありながら舞台に出たという事実は一番聞かれたくなかった。説教地獄なんて生ぬるい地獄を見ることになるのが目に見えているから。
しかし、次に姉の口から飛んできた言葉は、彼女にとって意外な言葉だった。
「ええ、いいでしょう。聞いてあげようじゃありませんか」
「え!?」
ルイズは驚いて顔を上げ、姉の顔を見る。エレオノールはルイズからの口答え等を一切聞いてあげたことがない。だからこのような言い回しをしてきた姉を意外に思った。以前のような過剰な手厳しさが緩和されたのだろうか。…というルイズの期待は無念にも打ち砕かれる。
「た・だ・し!」
「ひぃ!?」
いきなり眼前にまで詰め寄ってきたエレオノールに、ルイズは思わず身を震わせる。
「話は実家でさせてもらうわ」
「え?実家って…?」
どういうことだと尋ねる前に、エレオノールが再びルイズに怒鳴る。
「実家に帰って家族会議をするに決まっているでしょう!あなた、これまでどれほど好き勝手してきたと思ってるの!今度という今度は許しませんよ!」
「そ、そんな…」
「待たれよ!」
これからアンリエッタからの呼び出しの用件を聞きに行くところなのだぞ。強引なエレオノールに、アニエスが抗議を入れる。
「これからあなたの妹君には、女王陛下からの…」
だが、エレオノールは無理やりアニエスの話を切り上げてきた。
「悪いけど、その話は我々ヴァリエール家のみの話し合いが終わってからよ。陛下にもそう伝えよと、お父様からの命令だからよろしく」
「そんなご勝手な!」
「あなたのような、平民ごときからの成り上がり風情が、私に偉そうな口を利かないで頂戴!」
エレオノールはアニエスの噂を聞いている。これまで堕ちたメイジたちを何人も倒したと言われ『メイジ殺し』と呼ばれている彼女だが、エレオノールからすれば、貴族の権威を落とす厄介な腫物。しかも大嫌いなゲ
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