帰郷-リターンマイカントゥリー-part1/ルイズ連れ戻される
[3/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
らもか」
「ええ。僕の能力で残された波動を検知してみましたが、もう既に…」
セブンもアストラも、ギガバトルナイザー捜索開始から結構な時間をかけていたが、一向に見つからなかった。この辺りはまっさらで障害物もなく、ウルトラマンたちの視力なら、ミクロまでの物質を見つけることができるはず。だがそれでも見つからない。となると…
「何者かが、回収した可能性がありますね…信じたくないですが」
「…」
アストラの言葉を聞きながら、セブンは周囲の空間を見渡す。さっきも言ったが、やはり障害物になるような小惑星も見当たらない。物陰に隠れている、ということもなかった。
「…誰かが四天王とメビウスたちの戦いを見ていたのかも知れないな。双方が疲弊、または倒れるのを見計らっていたのだろう」
ここから怪獣墓場はそれほど距離が離れていなかった。もしセブンの言う通りなら、メビウスたちが報告のために帰還した際に、戦いの際に発生した爆発に紛れて遠くへ飛ばされたギガバトルナイザーの場所を把握できるはずだ。
「あんなものを狙う奴なんてろくでもない奴に違いない。セブン兄さん、僕がすぐに追います!先に帰還して兄さんたちに知らせて…」
「待て、アストラ!敵はこちらや四天王の動きを把握した上で回収したはずだ。敵も追っ手が来ることを想定し、罠を仕掛けている可能性が高い。ここはお前も一度戻り、状況を把握するべきだ」
「そう、ですね…わかりました」
結局、ギガバトルナイザーは見つからなかった。やむを得ず、二人は一度光の国へ帰還することにした。
紛失したギガバトルナイザーが、何者かの手によって、思わぬ場所へ運ばれていたとも知らずに…
トリスタニア城、アンリエッタの執務室。そこでアンリエッタはマザリーニ枢機卿からの報告を受けていた。
「陛下、閣僚会議の結果、即時開戦を求める意見で一致いたしました」
「そうですか。やはり…」
報告書を眺めるアンリエッタの表情は険しい。長年仕えてきた勘から、マザリーニは彼女が何を考えているのかすぐに察した。
「陛下、やはりその様子だと、あまり乗り気では…」
「ええ、敵が怪獣という生物兵器を意のままに操り、そして…闇の巨人たちの脅威を知りながら、開戦を求めている理由。その背景には…『彼ら』の存在が大きすぎるのでしょう」
その彼らとは…紛れもなく、遠い世界から現れた光の勇者たち…ウルトラマンゼロ、そしてウルトラマンネクサスだ。この二人や、彼らと肩を並べるだけの強大な力を持つ戦士たちが、レコンキスタが差し向けてきた怪獣たちを退けてきた。果てはトリステインの裏切り者であるリッシュモンが放った怪獣さえも倒し、ウルトラマンたちが闇の巨人を除いてトリステインの味方であることが根付いていた。それは、ウルトラマンが人類の信頼を勝ち取ったという意味でも
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ