燃え上がれガンプラ! 前編
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「……あなた、ガンプラバトルを始めてみない……? 」
「へっ? 」
いきなりの誘いに、すっとんきょうの声を出してしまった。
「あの動き…………特にトランザム状態、そしてバスターソードが相手でも、機体全体で威力を殺しての対応…………並の動きじゃない…………強い人でも、やるとしても凄く難しい……。
あなたには才能がある…………だから、ガンプラバトルを始めてみない……? 」
真剣な表情(無表情だからよく分からないけど)で、ミサキちゃんが言ってきた。うねりながら少し考える。
「う〜ん…………そこまで言ってくれるのは嬉しいけど、ごめん!やっぱり遠慮しとくよ! 」
手を合わせて断る。その答えを聞いたミサキちゃんは目を見開き、驚いた表情(無表情で分かりづらいけど)になる。
「どうして……? 」
「部活や稽古で忙しいし、さっきのガンプラは事情を話せば大丈夫だと思うけど、始める事に関してはお父さんが許してくれるか分からないから…………だからごめん! 」
「……………………そう………私も無理を言ってごめん…………けど、一つ言わせて……」
「?なに? 」
「駄目と言われて、それでもあなたがやりたいと思うなら、あなたの歩みたい道を歩んで…………その時は、私も力を貸すから……」
そう言いながら、ミサキちゃんは自分の連絡先が書かれた紙を渡してきた。
「ありがとうね!じゃあまたね! 」
「うん……またね……」
お互い別々の道に分かれ、家へと帰宅する。
途中で目に入った時計の時間を確認すると、稽古の時間まで十分程しかない事に気づいて走る事になるのは、もう少し後の事だった。
ーーー−−
「…………ユウ。これはなんだ? 」
稽古終了後、くたくたになった足取りで居間へと戻ると、お父さんがテーブルの上にあるガンプラを見て聞いてきた。
あっ…………時間が無かったからテーブルの上に置きっぱなしだった。
「え〜とね…………これはカクカクシカジカでね…………」
事情を説明中〜…………
「ということで、貰ったものなの」
「ふむ……そうか。それなら仕方ない。が、そのガンプラバトルなどという遊びをやることに意味は無い。そんな暇があるなら、道場を継ぐために稽古をこなし、部活動の大会を勝ち進め。いいな? 」
「はーい…………」
お父さんはそれだけ言い残し、自室へと戻っていった。
う〜ん…………予想通りだったな〜。まあ、しょうがないよね。とりあえず、ガンプラとこの機械は部屋に飾っておこ。
ーーー−−
「双天流!肆の型!! 」
バシィィィン!
「胴一本!勝者赤、
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