ミゲルが落ちるぞぉー!→…
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
じていた。
ナタルの場合で言えば、まるで現場を知る高位の軍人であり。
人間的に大きく感じる存在だと思っている。
一言でいえば、アークエンジェルのクルーの皆は知らずのうちに頼っているのがヨハンなのである。
「わかりました。…ただデブリベルトの件は、人手が必要です。ヨハンさんから彼らに説明を」
「問題ない。それぐらいはやるさ」
「あー。実は一番近いアルテミスには、良識ある軍人はおらず。そこで補給や君たちの身柄を預ける事はできない」
「…それって入ったら軟禁されるって事ですか?」
「その通りだ。極秘建設のこの艦は、居ない事になってる。それにキラ君を認めるとも思えない」
「…それじゃあ水なんかは?」
「デブリベルトの残骸から貰う。勿論これは墓荒らしではなく、俺たちの糧にするためだ。
より良い時代を彼らのためにも俺達は生きて作らなきゃいけないんだからな」
「ちょっと何でコーディネーターなんかの物を!……」
フレイが叫ぶが、ヨハンは目を鋭くして彼女を見る。
「どうした、続きを話せばいい。勿論働かざる者食うべからずとの言葉がある通り
地面から食料や水が降ってくるわけではない。そんな中での発言だと考えての事だろうからな」
「……」
ヨハンの言葉に黙るフレイ。そして気の毒そうな目をする学生組。
「そ、そんなのお父さんが!」
「君のお父さんなら知っている」
「なら!」
「穏健派を謳う、過激派ブルーコスモスの一員であることをな」
ヨハンの言葉に静まるその場。
「浅はかな考えだな、自分で何もせず他力本願であまつさえ他人に何かを求めるなど。
はっきり言おう、唾棄すべき汚物に等しいと。少しは状況を考えて物事に向き合え」
戦艦でセレブ気分で要られても困る事は事実。
そして彼女は何も生み出していない中、喚いているだけである。
「さて君たちはどうする。この状況の中、自らの何かを売り込み、対価として飯を食べるか
彼女のように、周りが必死に働く中。自分だけは違うと思い文句を言う。どちらにする?」
「ヨハンさん…でも俺キラみたいに…」
「カズイ君。キラは万能ではないよ?例えばパイロットとして出ている間。
母艦にキラはいないんだ。母艦で君の持つ技術や経験は、生かせるとは思わないか?」
ヨハンの言葉は、カズイにとっては天啓に等しかった。
劣等感や自身の無力を嘆いていた彼は、確かにそうだ。と思えたのだ。
これは以前ヨハンに言われた、キラの帰る場所を守るという言葉も影響していた。
カズイは目を輝かせ、他の学生組も自主的に何かをしようと行動し始めたのだ。
キラは自分の友達が自分を支えよう
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ