暁 〜小説投稿サイト〜
ラブライブ!〜夕陽に咲く花〜
コラボ:春人とナオキ。これは、とある日常
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春人は本当におかしい。
こんな人間ではなかったはずだ。人が嫌がるようなこと、嫌われるような事を一切しない彼が、今はこうして逆のことをしている。


これが彼の本心だとでも言うのだろうか...



「だから」



しばらく視線を彷徨わせていたせいか、春人は絵里のすぐ目の前に立っていた。
だき抱えていた花陽と凛は廊下で惚けていて、真姫は自分の髪のように真っ赤になって倒れている。
ある意味惨劇後だ。


「僕だって貴方に発情したりするんですよ?」
「ひゃっ!!」



耳元で囁かれ、ずささっ!と後ろに下がる。
そしてそのまま壁まで追いやられ、ドンッ!と大きな音とともに絵里は壁ドンされた。
高身長な男からされると恐怖を覚えるかもしれないけど、そんなことは無かった。

春人は柔和な笑みを浮かべている。
以前ナオキから壁ドンされた事あって、その時は当然ドキドキした。その時の感覚が甦る。


「絵里ちゃん、壁ドンされるの好きなんでしょ?」
「な、なんでそれを...」
「だって、ナオキくんから壁ドンされてる時の絵里ちゃんが凄く幼く見えるから」


その一言に胸がきゅんと疼いた。
わかってる。この人は女の子を扱い方を熟知している。


「そ、そんなことは、ないわ」
「嘘つかないでよ。大丈夫、ナオキくんにはできないようなことを...僕がしてあげるから」
「あっ......」


徐々に顔が迫ってくる。
ふわんと、何故か優しい香りが鼻腔をくすぐる。


(ナオキ......助けて......私....!)


彼の唇が、3センチ、2センチ......








「やめろ!この!バカヤローーーーーーーーーー!!!!」





ズドドドドドッ!と、地響きの後に続く、男の声。



来た。絵里にとってのヒーローで王子たる存在の人間が。



「絵里に手を出すんじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇーーーっ!!」
「なっ!?」


直後、ナオキの右ストレートが春人の右頬にぶち当たる───







〜epilogue〜








「......」
「おれが悪いんや。おれがコイツに飲ませたから」
「まったく!だから春人が壊れたんだわ!」
「すまん真姫」





部室。
学校の騒ぎとなる前に殴り飛ばされて気絶した春人を回収し、全員部室に集合した。未だに春人は気絶したままなので部室の隅で座らせ、とりあえずアイツに薬を飲ませたおれは説教を受けるハメに。


ここまで凄いものだとは思わなかったからおれにも非はあるけど、元はと言えばあの謎のドリンクを部室に置いた張本人が悪い
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