機動戦艦ナデシコ
1465話
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
ートを使ってここに転移してきた。
そうである以上、当然上にはディストーションフィールドが残っているんだよな。
そんな風に上を見ていた俺とエリナだったが、レモンが溜息を吐いてから口を開く。
「簡単な事でしょう? 内部からディストーションフィールドを破って、それから演算ユニットを運び出せばいいだけじゃない」
レモンから提案されたのは、力業にも程がある提案だった。
いやまぁ、実際には力業でどうとでも出来るのなら、わざわざ複雑な手を使って難しく事態をややこしくしたりする必要はないんだから、レモンの言葉は決して間違っている訳じゃないんだが。
ただ、普通こういう場合って英知を振り絞ってここから脱出すると思うんだけど。
仮にも幾つもの世界の盟主的な立場にいるシャドウミラーの……しかも技術班を纏めているレモンがいるんだし。
そしてアカツキを含めて他の面々もレモンの言葉に納得しないでくれ。
……あ、月臣だけはどこか複雑そうな表情を浮かべているな。
まぁ、ボソンジャンプというのは木連にとって生命線に近い代物だ。
その辺を考えると、演算ユニットという大事な物を俺達に委ねるのは微妙な感じなのだろう。
それでも結局何も言わないのは、木連や地球、この遺跡に置いておくよりも俺達シャドウミラーが管理していた方が安全だからって事なのだろう。
「分かった。じゃあそういう事で、早速地上に持っていくか」
「ああ、それとこの演算ユニット以外にも色々と興味深い物があるかもしれないから、あまり無茶はしないでね」
「無茶を言うな、無茶を」
呟き、演算ユニットがある場所から少し離れた場所へと移動し、空間倉庫からニーズヘッグを取り出すとコックピットへと入って機体を起動させる。
「大丈夫だとは思うけど、一応危なくないように隠れててくれ」
外部スピーカーでそう告げると、全員が隠れるのを確認してヒュドラのランツェ・カノーネの砲口二門を上空へと向ける。
そして……次の瞬間にはディストーションフィールドが貫かれ、地上へと繋がるのだった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ