機動戦艦ナデシコ
1465話
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が。
「そうね……」
レモンが一瞬だけ俺に流し目を向けると、月臣に向かって口を開く。
「どこにあるのかと言えば、どことも言えないけど……重要な施設だけにどこにあるのか分からない場所にあるのかもしれないわね」
「……地下か」
呟く月臣と、それに頷くアカツキ達。
まぁ、普通に考えればそうなるか。
将来的に異世界間貿易が本格化して、ネギま世界についての情報を詳しく知る事が出来れば、魔法球について考えが及ぶかもしれないが。
「さて、私からは何とも言えないわ。けど、私達が預かっておけば取りあえず安心でしょうね。……そもそも、どこにあるのかが知られていなければ奪おうとは思えないでしょうし」
そう告げるレモンだったが、この演算ユニットは実際どこに置くつもりなんだろうな。
その名の通りボゾンジャンプの演算ユニットであれば、こことは時の流れが違う魔法球の中に入れるのは出来れば止めておいた方がいい。
かといって、まさかその辺に置いておく訳にもいかないだろう。……ああ、意外とその辺に適当に置いといて、どこにでもある背景の1つ的な感じで誤魔化すとか?
……まぁ、それをやれば見つかる可能性は少ないだろうが、逆に演算ユニットとしてではなく、適当に何か盗んでいくような奴に盗まれる可能性はあるか。
シャドウミラーの基地の中に侵入する事が出来れば、だが。
具体的にどこに隠すのかは、この件が終わったら……うん?
ふと、そこまで考えて嫌な予感を覚える。
「な、なぁ。レモン。この演算ユニット、空間倉庫に収納するのは駄目って言ったよな?」
「ええ、言ったけど」
「……で、その理由がナデシコ世界以外の場所に演算ユニットがあるというのは駄目だ、と」
「そうね」
「……じゃあこれ、どうやって持っていけばいいんだ?」
目の前にある演算ユニットは俺と比べると圧倒的に大きい。
それでも素手で持ち上げる事が出来るだろうし、何よりいざとなったら空間倉庫の中にはニーズヘッグやサラマンダー、ミロンガ改といった機体があるので持ち運びは難しくはないが、問題はどうやってこれを遺跡の外に持ち出すかだ。
空間倉庫に収納するのが無理な以上、当然のようにこのまま持っていく必要がある。
だが、それをするには……と俺の視線が向けられたのは天上。
そこにはディストーションフィールドが展開されており、地上に出るまでには何重にもディストーションフィールドがある。
「……そう言えばそうね」
エリナが俺と同様に天上を見て呟く。
実際問題、本来ならディストーションフィールドを解除するなりなんなりして、ここにやって来るのだろう。
もしそうなっていれば、演算ユニットを運び出すのも不自然ではない。
だが、俺達は影のゲ
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