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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
235部分:第三十三話 白薔薇その一
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第三十三話 白薔薇その一

                    白薔薇
 アフロディーテとサガがそれぞれ複数の狂闘士達と対峙している。その中でもサガは四方を完全に囲まれてしまっていた。劣勢は明らかにあるように思われた。
「さあ、ジェミニよ」
「行くぞ」
 セーバーとトムスがそれぞれ前と後ろから彼に言ってきた。
「ここで遂に貴様を倒す」
「我等の手で」
「そうだ。こうして完全に取り囲んだならば」
「如何に貴様とて」
 ガロとバーツも言うのだった。
「防ぎきることはできない」
「何があろうともな」
「そうか。私を倒すことに絶対の自信を持っているのか」
 サガは彼等の言葉を聞いて述べた。
「その技と戦術により」
「闘いにおいて戦術を使うのは常道」
 セーバーは鋭い目をして彼に告げた。
「そうではないのか?ジェミニよ」
「確かに。それに戦略もあるもの」
 サガはそうしたことも把握していた。聖闘士、しかもその頂点に立つ黄金聖闘士ともなればただ強いだけではなれはしないということであった。
「それは当然のことだな」
「その通りだ。ではわかればだ」
「死ね」
 ガロとバーツが言った。そして今四人は一斉にそれぞれの技を放ったのだった。
「まずはだ」
 最初に仕掛けんとしたのはガロだった。
「受けよ、この剛の技」
「剛の?」
「ファイアーアクス!!」
 思いきり右の手刀を上から下に振り下ろしてきた。それは凄まじい炎と共にサガに降りかかりまさに叩き切らんとしてきていた。
「この手刀は」
「そうだ、ただの手刀ではない!」
 ガロは技を放ったうえで言い切る。
「これこそがこのガロ最大の技、受けてみよ!」
「くっ!」
「ガロだけではないぞ!」
 次に来たのはバーツだった。
「次はこのバーツの番だ。このバーツの技は」
「来るか」
「フライングオックス!!」
 一旦上昇してから急降下しそのうえで両手の拳を放つ。それが彼の技だった。
「このハゲンティは有翼の牛!」
 バーツは己の戦衣の魔神のことも話した。
「だからこそ放つこの技だ!」
「そしてこのガロのビフロンズは炎を操る魔神」
 ガロもまた言う。
「それならばこそこの技だ。受けてみろジェミニ!」
「二人だけではないぞ」
 次はトムスが来た。
「フールカスは死の鎌を持っている」
「鎌を」
「その通りだ、この鎌は絶対の死をもたらすもの」
 まさに死神の鎌というわけである。
「この鎌の攻撃を。受けよ!」
 左腕を左から右に横に一閃させ。巨大な鎌ィ足を放ってきた。
「デスサイズ!!」
 その三つの攻撃が同時にサガを撃つ。凄まじい衝撃がサガを覆い姿が完全に見えなくなってくる程だった。しかしまだ彼等の攻撃は終わらない。
「セー
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