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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第67話:企みは予定通りに遂行してる……と思い込むと失敗する。
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? 行きたくないなぁ……断っといてよ」
「出来る訳ないだろ!!」
「居なかったって言えば良いじゃん」

レクルトさんにそんな事が言える訳ないの解ってるのに、ニヤケ顔の若い上司は来客を困らせる。
「一体何だって怒ってんの? 俺、関係なくない? 怒らせたのはお前等なんだろ」
「何で怒ってるのかは知らないよ! ウィンチェストの発明武器を見たら、急に怒り出したんだよ! そしてウルフ君を呼べって……」

「へぇ〜……ウィンチェストの奴、もう新しい武器を開発したんだ。意外とやるモンだなぁ……もっと時間かかると思ってたのに。……まぁその分、投獄期間が長くなるだけだけど(笑)」
投獄期間? ウルフ閣下は何か知ってるのかしら?

「ウ、ウルフ君……君、何か企んでるのか? だから陛下はお怒りに?」
「さて……何のことやら(ニヤリ)」
不適な笑顔を浮かべ立ち上がるウルフ閣下。そして……

「下手に詮索しない方が身の為だ……今のスタンスで居れば、お前には有益に働くんだからな」
そう言いながら執務室を出ようとするウルフ閣下。
絶対何か知ってる!

「あぁユニさん。このゴタゴタが終わったら俺は直帰するから、貴女も根を詰めないようにしてね。夜更かしは美容に悪いから」
「……はい」
何かを企んでるウルフ閣下が怖くて、私は短く答えるだけしか出来なかった。

やっぱり偉くなる人は何かを持ってる……こんなに怖い笑顔する人だとは思ってなかったわ。

ユニSIDE END



(グランバニア城・武器開発室)
レクルトSIDE

「イケメン宰相、只今参上ぅ☆」
(パン!!)(ガシャン!!)
急いで連れてきたウルフ君が先頭で武器開発室に入ると、突然乾いた破裂音がして入り口の直ぐ隣に配置してあった花瓶が割れ、生けてあった花が四散する。

「……………今の……その新兵器?」
正面に視線を移すと先程ウィンチェストが自慢してた武器を構えた陛下が立っている。
新兵器の先から白い煙を昇らせて……

「凄ーな! その距離から花瓶を割れるんだ……魔法でもないのに!」
「え……その武器、そんな事が出来るの!?」
ウルフ君に言われ初めて花瓶を割ったのが新兵器の性能だと知った僕……素直に驚いたね。

「にしても危ねーなぁ……俺に当たったら如何すんだよ?」
「貴様を狙ったんだ……制作者が不器用で照準が合ってなかったら当たらなかったけどな!」
凄い兵器だけど陛下は何を怒ってるんだろうか?

「お前が火縄銃の作り方をウィンチェストに教えたんだろ!」
「ほほぉ〜……その新兵器はウィンチェストが考案したんじゃ無いと?」
そう言えば先程も陛下はウィンチェストにはこの武器を作れないと仰ってたな。

「如何なのかなウィンチェスト君。この
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