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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第66話:結果的に失敗。結果が出るまでは失敗だと思わない。
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の話をしようモノなら“それは違う”だの“これはこうだろ”だのと口を挟んでくるからだよ。政務から身を引いた者は黙ってろ……と言いたくなるけど、君のお母さんにそれを言ったら酷い事になるから言えないんだよ、君のお父さんは」

「何だコノヤロー、喧嘩売ってんのか?」
「まぁまぁ二人とも……その辺で止めましょうよ。……そ、それより陛下。武器開発部が新たに兵器開発を成功させたと報告が入ってます。連中から視察の依頼がくる前に、抜き打ち視察をした方が宜しいのではないでしょうか?」

「マジで? 数週間前に視察して役に立たない武器を見せたのに、もう新しい玩具を開発したの!? やる気は買うけど数打ちゃ当たるモンでもないだろうに……」
「レクルト曰く、ウルフ殿が随分とウィンチェストを煽ったそうですよ(笑)」

「そのウルフに泣き付いたのはレクルトだろ? 結局ピピンの差し金じゃん!」
「いや……その……こんなにもご迷惑をお掛けするとは予想してませんでした」
リュカ様には何でも見透かされてしまう。

「まぁいいや……じゃぁレクルトを呼んできてよ。今から抜き打ちで視察するから(笑)」
「い、今からですか!? 抜き打ちとは言え明日でも宜しくないですか?」
そんなぁ……折角今夜は残業しないで帰宅したのに。

「ふふふっ、お前(ピピン)が僕を追い出したがってるから、その希望を叶えてあげるんだよ。でも僕を邪魔者扱いする以上、そのリスクは支払ってもらうよ……さぁ、執務室に戻って残業してるレクルトに声をかけるんだピピン(ニヤリ)」

うそぉ〜ん……全てバレバレで藪蛇だったのぉ?

ピピンSIDE END



(グランバニア城・武器開発室)
レクルトSIDE

「折角今日は残業せずに帰られたのに、何で結局残業してるんですか? いい迷惑なんですけど……」
「仕方ないだろ……陛下が我が家に居座ってて追い出す目的で仕事の話したら、思惑バレバレで即座に視察決行になってしまったのだから」

僕はピピン大臣に顔を近づけて小声で訴える。
何故なら、丁度帰ろうとしてたウィンチェスト等を無理矢理残らせ、今から陛下が直々に視察にくる事を伝え、その事にブゥブゥ文句を言われたからだ。
陛下には直接文句を言えないクセに、僕には遠慮無く言う……不公平だ。

「追い出したくても陛下の前で仕事の話をしなくても良いじゃないですか。ホント、いい迷惑ですよ」
「そう言うなよ。俺も失敗したと反省してるんだから……家には仕事を持ち帰らない主義なのに、思わず出てきた話題がソレだったんだから」

「いっその事、陛下を飲みに誘えば良かったじゃないですか! カワイイ女の子が居る店に誘って、程良く逃げてくれば良かったじゃないですか!」
「あの人、酒が嫌いなんだよ。飲みに誘
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