第1章
旧校舎のディアボロス
第6話 悪魔の仕事、始めます!
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やあの男と同じ翼が生えた!
堕天使ッ!
「貴様はあのお方が殺したはずだ!」
そう言うと、いきなり光の槍を投げつけてきた!
「イッセー兄!」
「うわっ!?」
光の槍が俺を貫こうとした瞬間、飛びかかってきた千秋によって押し倒される! おかげで、光の槍には当たらずに済んだ。
「イッセー兄、下がってて!」
千秋が俺を守るように前に躍り出る。
「貴様はたしか、あのお方が仰っていた男の妹・・・・・・それに、そいつから感じる気配──そうか、ドーナシークがはぐれと間違えたのは貴様か。まさか、グレモリー家の眷属になっていたとは。ならば、ますます生かしてはおけぬ!」
そう言うと、堕天使は光の槍を手にこちらを睨んでくる!
「・・・・・・やらせない!」
そう言うと同時に千秋は飛び出していた。
「フン。邪魔だてをするのなら容赦はせん!」
堕天使は千秋に向けて光の槍を投げつけるが、千秋はその槍を横に少し動いただけで避けてしまう。
「何!? チッ!」
舌打ちした堕天使が翼を羽ばたかせて飛び上がる。
「逃がさない!」
それを千秋はその場から塀、屋根へと飛び乗り、さらに屋根から堕天使の頭上に飛び上がる!
そのまま、千秋は堕天使の頭目掛けてオーバーヘッドキックのように蹴りを繰り出す!
「ぐっ!?」
堕天使は腕を交差させて千秋の蹴りを防ぐが、千秋はそのまま堕天使を地面へと蹴り落としてしまう。
千秋は地面に着地すると同時に後ろに飛んで堕天使から距離を取る。
「・・・・・・グッ・・・・・・貴様っ・・・・・・!」
「──ねぇ──」
睨んでくる堕天使に千秋は低い声音で訊く。
「──あなたが言うあのお方って──天野夕麻のこと?」
ッ!? そういえば、あの堕天使は俺のことを知っているようだった。「足跡を消すよう命じられた」と言っていた。てことは、堕天使が言うあのお方ってのは、千秋の言うように夕麻ちゃんの可能性が大きいということになる。
「天野夕麻? あぁ、あのお方の偽名か。だとしたら、どうだと言うんだ?」
堕天使はあのお方ってのが、夕麻ちゃんであるということを認めた!
刹那──。
ゾワッ。
「「っ!?」」
千秋からとてつもないプレッシャーを感じてしまう!
間違いない。これは殺気ってやつだ! 千秋からあの堕天使へと殺気が向けられているのだ。
「フン。大した殺気だな? だが、所詮は人間。先程は不覚を取ったが、私の敵ではない!」
堕天使は光の槍を手に飛び出し、千秋に向けて槍を振るう!
だけど、槍が千秋を捉えることはなかった。
「何っ──がっ!?」
千秋は宙返りで槍を避け、
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