第1章
旧校舎のディアボロス
第6話 悪魔の仕事、始めます!
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!? どこにチャリで召喚に応じる悪魔がいるってんだあああああっ!?」
・・・・・・いきなり前途多難だな。
―○●○―
ちくしょう! 魔力がないって、どういうことだよ!? こんなんで俺、爵位なんてもらえるのか!?
そんなことを内心で嘆きながら、俺はチャリを全速力で漕ぐ。
「えっと・・・・・・元気だして、イッセー兄」
チャリの後部に乗っている千秋が慰めて
くれる。
「ゴメンな、千秋。俺が不甲斐ないせいで・・・・・・」
チラシ配りのときも、堕天使に襲われないように俺の護衛ってことで、千秋についてきてもらったんだよな。
俺が魔法陣でジャンプできれば、こんな苦労させないで済んだってのに。
「大丈夫だよ、イッセー兄。万が一があったら・・・・・・私はいやだから」
そう言って、千秋は俺を抱く手の力を強める。
両親の死を目の前で目の当たりして引きこもったことがある千秋にとっては、親しい者の死は本当に耐えられないことなんだろう。
明日夏から聞いたが、俺が一度死んだことを知ったときは、大変だったらしい。
どうにかして、千秋を安心させてやりたいが・・・・・・。
そんなことを考えているうちに、目的地に到着した。
「日暮荘──ここだな」
目的地は普通のアパートだった。ここの一室に依頼者がいるらしい。
「私も行って大丈夫かな?」
「うーん、どうだろう? 向こうが了承してくれれば、見学くらいならいいんじゃないか?」
部長も千秋がついてくることに特に何も言ってなかったからな。
とりあえず、依頼者である森沢さんの部屋のドアをノックする。
「こんばんは、森沢さん。悪魔グレモリーの使いの者ですが」
ガチャ。
「ん?」
ドアが開き、メガネをかけた痩せ型の男性が不審者を見るような顔で出てきた。
「あぁ、どうも──」
「──チェンジ」
そう言って、ドアを閉められてしまった!
「ちょ、ちょっと待ってください!? 悪魔を召喚したのはあなたでしょう!?」
「玄関を叩く悪魔なんかいるもんか」
「ここにいますけど!」
「ふざけるな。小猫ちゃんはいつだって、このチラシの魔方陣から現れるぞ。だいたい、俺が呼んだのは小猫ちゃんだ。とっとと帰れ」
「お、俺だって・・・・・・出られるものならそうしたかったさ! 何が悲しくて深夜にチャリなんかとばしてぇ・・・・・・ううぅぅぅぅぅ・・・・・・」
俺は悲しさから、その場で泣き崩れてしまう。
「・・・・・・しょうがないなぁ」
森沢さんはそんな俺を見て同情してくれたのか、中に入れてくれることになった。
「ところで──そっちの子は?」
森沢さんは千秋のほうを見なが
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