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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
232部分:第三十二話 災難の軍団その四
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第三十二話 災難の軍団その四

「このバシンのセーバーとだ」
「ブロンズのガロ」
「ハゲンティのバーツ」
「フールカスのトムス」
「ジェミニよ」
 四人を代表してセーバーがサガに対して言ってきた。
「我等四人が貴様を倒す」
「覚悟するのだな」
「名前は聞いた」
 サガは四人の言葉を聞いたうえで述べてきた。
「そして覚えた。今な」
「覚えてもらってまずが礼を言おう」
 バーツはそれを聞いてまずはこう言ってきた。しかしだった。
「しかしだ」
「しかし。何だ?」
「これが貴様が覚える最後の名前になる」
「つまり御前達がこの私を倒すということか」
「その通りだ」
 バーツはこうサガに告げたのだった。
「我々がだ。覚悟するのだ」
「いいな」
 ガロも殺気を込めて言ってきた。
「貴様を倒す。ここでだ」
「行くぞ」
 トムスはもう身構えていた。その右手を半ば開いて前に出し左手を少し引いている。そうしてそのうえで小宇宙を高めさせてきていた。
「いいな」
「では。来るがいい」
 サガは目を閉じて彼等に言い返した。彼はまだ構えを取ってはいない。至って冷静な顔でそこに立ち彼等の動きを計っているようであった。
「このサガ。一歩も退くことはない」
「既に貴様には八人の同志達を倒されている」
 彼等の中心的位置にいるセーバーが応える。
「それを忘れたことはない」
「それでどう攻めるつもりだ?」
「いいな」
「はい」
「わかりました」
 他の三人はセーバーの言葉に対して応えるのだった。そしてそれぞれ四方に散りサガを取り囲んできた。セーバーがサガの正面に立っている。
「囲んだか」
「これならばだ」
「ジェミニ、貴様といえどだ」
 サガの左右に位置するバーツとガロがそれぞれ言ってきた。
「四方から同時に攻められればひとたまりもない筈だ」
「これでならばだ」
「違うとは言わせぬぞ」
 トムスは彼の後ろから言ってきた。
「いかなる者とて四方から攻めれば全てを防ぎきることは無理だ」
「違うか?」
 彼等を代表してまたセーバーが言ってきた。
「これならば貴様とてだ」
「何度も言うがこのサガは一歩も退くことはない」
 ここでもこのことを四人に対して告げるのだった。
「全くな。だから来い」
「遠慮はしないぞ」
「その言葉、確かに受けた」
 四人は今まさにこうげきを仕掛けんとしていた。サガと四人の闘いが今幕を開けようとしていた。
 そうしてだった。アフロディーテもまた五人の狂闘士達と一人で対峙していた。凍てついた氷は狂闘士達の赤い小宇宙で燃え上がっているようだった。
「ピスケスよ、一つ言っておく」
「よいか」
 狂闘士達はアフロディーテに対して告げてきた。
「貴様の技は既にわかって
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