暁 〜小説投稿サイト〜
IS―インフィニット・ストラトス 最強に魅せられた少女
第15話 私、先生とガチバトルします。そして………
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と、刀では有り得ない音が響き、行き場を求めるエネルギーが、四方八方に紅い閃光となって飛び散った。

が、そこに山田先生の姿は無かった。それを理解すると同時に、後頭部に銃口が突き付けられる。

「ハァ……ハァ……最後のは……焦りましたぁ………。」

息を切らしてそう言う山田先生。事実、身に纏うリヴァイブはボロボロで、なんとか稼働してるといった風情だ。

けど………動けるのならその時点で私の負けだ。なんでって………

「でも神宮寺さん。もう動けないでしょう。」

そう、この《落葉之型》はとんでもないエネルギーを消耗する分、一度使うと例えエネルギーが残っていても、オーバーヒートを起こして全く動けなくなる。

「これは、負けですね。」

大人しく降参する。普段ならここからでも足掻くところだが今回は授業だし。…………ん?授業?

『………神宮寺、周りを見てみろ。』

織斑先生から通信が入る。周り?

改めて周囲を見渡す。《落葉之型》を振り下ろしたところは、さながら爆心地のごときクレーターが出来ていて、そのクレーターの中心から、アリーナの端まで届く真っ直ぐな溝がある。アリーナの外壁にも切れ目が入っているようだ。

…………………。(思考停止)

…………………………………。(状況把握)

………………………………………………………。(行動策定)

……………………………………………………………………………………………よし、逃げよう。

脱兎の如く駆け出した私は、しかし五秒も経たずにアイアンクローの餌食になった。そこから先の記憶はない。ただ、変に歪んだ視界と、何往復もして土を運んだ一輪車とシャベルの映像だけが、頭の中で繰り返し流れていた。
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