暁 〜小説投稿サイト〜
IS―インフィニット・ストラトス 最強に魅せられた少女
第15話 私、先生とガチバトルします。そして………
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を受け止め、血染紅葉で反撃、後退する先生に轟天の銃撃を加える。

「わっ!?ちょっ!?……ととと、銃剣(バヨネット)ですか。」

「………いや、ていうか一撃くらいもらって下さいよ。」

ついついぼやいてしまう。二段構えの追撃を全てかわされ、はっきり言って自信がポッキリ折れそうだ。

こうなったら、使うか。ホントは学年別トーナメントまで隠しとくつもりだったけど、火ぃ着いちゃったし。

「………山田先生。」

「何でしょう?」

「本気で行きますよ。」

「………ッ!?」

山田先生が身構える。それと同時にスラスターを点火、瞬時加速を重ねてまさに矢のように突進する。リヴァイブの欠点は一撃の火力に乏しい事だ。つまり、

「なるほど、斥力バリアを前面に押し出しますか。」

前方に、水鏡を全力展開する。本来はエネルギーの消耗が激しいために、必要量だけを部分的に展開しているのだが、短期決戦でいく今回には関係ない。

迎撃の火箭が来るが、全て斥力バリアが弾いていく。先生はアサルトライフルじゃ抜けないと判断したのか、左手にグレネードランチャーを展開。三連射する。

「………ここっ!!」

そのタイミングで私は、今まで使わなかった肩パーツを起動する。三つの巨大な刃が機体から分離。スラスターも無しに飛んでいく。

推進機関に当たる部分にはうっすらと青白い燐光が見える。そう、斥力バリアだ。

これは斥力バリアとPICを組み合わせてコントロールする、新型のビット兵器だ。刃の側面にある溝の色から、それぞれ《クロガネ》《シロガネ》《アカガネ》と呼んでいる。

BTではなく、自律稼働型のAIによって飛行するために、自身も戦闘しながらの使用が可能だ。

その三基のブレードビットが、グレネード弾をそれぞれ切り裂く。と、同時に本体の斥力バリアを解除。出力をビットに回す。

先生の周囲に展開した三基のビットが、そのエネルギーを使って正にバリアの檻とでもいうべき物を作り、山田先生を閉じ込める。

「これで決める!!」

血染紅葉を振りかぶり、隠し機能を解放する。シールドエネルギー残量が凄まじい勢いで減少し、反対に血染紅葉の刀身の根本から、圧倒的なまでのエネルギーの奔流が噴き出す。



《血染紅葉・落葉(らくよう)之型》



機体のエネルギーを血染紅葉に流し込み、過剰出力のエネルギーブレードとすることで、対戦相手のシールドエネルギーを一撃で削りきるという代物だ。

臨界までエネルギーを溜め込んだ真紅の刃は、エネルギーの回路を弄ったせいで、五本指の紅葉の葉の様に形成されている。

それを、身動きのとれない山田先生のラファール・リヴァイブに、思いっ切り振り下ろした。

ズギャアアァァァン

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