第2章:異分子の排除
第35話「その太刀筋の輝きは」
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まれ、周りの状況が見えていなかった箒は、状況を確認する。
そして、飛び上がるように束から離れる。
「ね、姉さん!?なぜここに!?」
「妹が心配で見に来たのだー!」
驚く箒に対し、いつもの調子を取り戻す束。
「...篠ノ之博士って実際どういう人物なのだ?いまいちわからないんだが...。」
「うーん...そうだな。基本的に自由奔放だな。自分がこうしたい、ああしたいって思ったら迷わず実行したりするな。...あ、後外道な事は毛嫌いしてる。気に入ると色々気に掛けるが...その基準は俺にもよくわからないな。」
「そうか....。」
ますます分かり辛いなと、シグナムは思った。
「ちなみに八神、お前も気に入られてるぞ。」
「そうなのか?」
「そりゃあ、妹を元に戻せるきっかけを作ったんだ。気に入られるだろうよ。」
姉妹で騒いでいる二人を他所に、桜とシグナムはそんな会話をしていた。
「おーい、束。そろそろ...というか多分もう千冬に感付かれてるぞ。」
「あ、そうだね!じゃあ、そろそろお暇するよ!えっとそこの...。」
「...八神シグナムです。」
「じゃあ、しーちゃん!後で連絡用の番号を送っておくから、いざという時は頼ってもいいよ!」
そういって束はどこかへ走っていった。
「し、しーちゃん...?」
「千冬みたいな呼び方だな...。雰囲気が似てるからか?」
「い、いや、今のは...。」
「ああ、ただの愛称だ。気に入った相手を呼ぶ時は大抵そんな感じだ。」
その愛称は自分には合わないだろうと、シグナムはそう思った。
「.....展開に追いつけないんだが....。」
「あー...自分が頭痛で動けなくなったのは覚えてるな?」
戸惑っている箒に説明するため、桜は箒にどこまで覚えているか問う。
「ああ。っ.....あ.....。」
「...まずは記憶の整理からか。」
ようやくそこで秋十に関しての事を思い出したのか、箒は固まってしまう。
「わ、わたっ、私は...!?」
「...落ち着け。戸惑うのは分かるがな。」
今まで何をしてきたのかを思い出し、慌てふためく箒を桜は宥める。
「っ....秋十...すまない....すまない....!」
「....私にはどういう事か把握できないが...。」
「...秋十君と篠ノ之...もう解いたから箒ちゃんでいいか。彼女は幼馴染でな。束曰く仲が良かったらしいんだが、ある日洗脳を受けて秋十君に対してひどい事をしてしまってたって訳さ。」
シグナムが何がなにやらわからないので桜に聞き、桜がそれに答える。
「洗脳...?」
「今の時代、
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