暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは innocent 〜海鳴に住む鬼〜
鬼、鍛練を積む
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〜ボビーショップT&H〜

今日は土曜日、前々から言ってた通り今日はチーム練習の日だ。なので俺は今T&Hの前で後輩達を待っているんだが……

「………………遅い」

約束の時間を越えても一向に来ない。アイツらは皆、家が近いから四人で合流してから来ると言っていた

「幹ちゃん先輩ーーー!」

すると、向こうから静が手を振りながらやってきた後ろには宗輝達もいる

「遅かったな?何かあったのか?」
 
「ごめーん!賢ちゃんの準備に手間取っちゃって……」

「賢斗の準備?」

静の後ろを見ると、私服姿の桜馬の後ろで賢斗が顔だけを出している

「何やってんだ?」
 
「もぉー賢ちゃん!隠れたらダメでしょ!」

「うぁ!ちょっ!引っ張らないで!」

静が賢斗の手を持ち強引に引きずり出す

「おぉ……これは……」

賢斗の服装は以前会った時のようなボーイッシュなものではなく青のスカートにフリルの付いたノースリーブのシャツ、つばの広い白い帽子を被っている

「可愛いでしょ〜、賢ちゃん可愛いのにぜんぜん女の子らしい格好しないんだもん」

「うぅ……だって……恥ずかしい……」

賢斗は若干涙目だ

「ホラホラ!先輩、感想は?」

「あぁ……えっと似合ってるぞ……」

「あ、ありがとうございます……」

賢斗は帽子のつばを持って俯いてしまった……なんだこの空気……

「あの……そろそろ行きませんか?」

「お、おう!そうだな!」

なんだか微妙な空気のまま、俺達は店内に向かった





〜T&H ゲームコーナー〜

ゲームコーナーについた俺達は近くのエンタークンに陣取った

「んじゃ、訓練の前に各自のカードやステータスを確認するか」

俺達はまずそれぞれのステータスの確認を行う。実はブレイブデュエルではたとえ同じアバターでもステータスに多少の違いがある。さらにカスタマイズをすることでさらに特長的なアバターになる

「その前に……先輩……あの」

「ん?どした?賢斗?」

「その……おでこ赤いですけど……どうしたんですか?」

「……気にするな、何時ものことだ」

実はここに来る前の配達で、またあのチビ共にしてやられた。まさか足掛けのロープを透明なワイヤーに替えてくるとは……
 
「さて……それではステータスの確認に移る。まずは賢斗から……」

「はい……これです」

賢斗がカードをエンタークンに置くとアバターの外見とステータスが表示された

「相変わらずの黒づくめだな……」

「フェンサーと言うか……アサシンって感じですよね……」

アバタージャケットはフード付きの黒いコートで全身を覆い、その上から肩や胸などに
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