第3章:再会、繋がる絆
第65話「解決に向かう」
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考えに至る事ぐらい理解してるだろうし。」
葵の事も気になる。偽物は洗脳したと言っていたが、ここまで詰めが甘いとそれすら疑わざるを得ない。
いや、それよりも何か違和感が...。
〈....考察の所申し訳ありませんが.....ジュエルシードです。〉
「シュライン?....マジか...。」
懐に入っていたシュラインがそう告げ、僕は頭を抱えたくなった。
どうしてこう、連戦になるんだ...!
「場所は...?」
〈すぐ近くです。...しかし、この近くには...。〉
「...?」
言い淀むシュラインに、何の事か聞こうとすると...。
「...優輝君?」
「那美さん!?」
那美さんが僕らに気づいて裏手に回ってきた。傍には久遠もいる。
「っ、傷だらけ...!もしかして、また一昨日みたいに...!」
「くぅ...。」
すぐに僕らの状態に気づき、駆け寄ってくる。
久遠も悲しそうに鳴いている。
「っ、逃げてください!この近くに...!」
〈ダメです!結界が私たちを取り込もうと...!〉
急いで那美さんたちを逃がそうと声をかけるが、一歩遅く、空間の割れ目のようなものに僕ら全員が吸い込まれてしまった。
「...っ...。」
「え...ここ、は...?」
辿り着いた先は、ノイズの走った八束神社の境内。
突然の事に那美さんは戸惑っているようだ。
「...ユーノ、二人を守ってやって。...椿、戦えるか?」
「...何とかね..。でも、長くは持たないわ。」
二人をユーノに任せ、僕と椿で何とかしようと構える。
霊脈の力を借りて回復している最中だったんだ。長期戦は不利...!
「ここにジュエルシードがあるって事は、相手は....。」
「...私...ね。」
現れたのは、少し黒い瘴気を纏った椿の姿をした暴走体だった。
やはり、僕の偽物と違って理性はないが...。
「...なんだあの瘴気...。」
「....所謂、祟りを再現したって所かしら...?」
「なるほど。椿のもしもの姿って訳か...。」
本物の祟りではないらしく、リヒトを介して解析してみると、魔力しかなかった。
「霊力を魔力で代用...か。....待てよ...?」
そういえば、葵の時も...。
「優輝?」
「ん、いや、なんでもない。...とにかく今は...。」
このジュエルシードを何とかするだけ...!
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