暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第3章:再会、繋がる絆
第65話「解決に向かう」
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ニスは答える。

「リニス...大丈夫?」

「大丈夫です...。ただ、記憶に混乱が...。」

 リニスは今では司の使い魔だ。
 しかし、記憶が改竄されている今では、プレシアの使い魔だと誤認しており、そこでアリシアによって伝えられた真実から、記憶に矛盾が起こり、頭痛が発生しているのだ。

「(...リニスは司の使い魔だったから、司がいなくなっている今の状況だと、とても不安定なんだ...。記憶が改竄されていたからこそ、普通でいられたって事なんだ...。)」

 今の状況と、リニスと司の関係性から、アリシアはそう推測する。

「(私が思い出したのは...多分、優輝のあの魔法を見てから...。それでも、どうして記憶が戻ったのかはわからないけど...リニスもどうにかして元に戻してあげたいな...。)」

「....すぅ....はぁ.....っ、何とか、落ち着きました...。」

 記憶を戻せない事を歯痒く思うアリシアを他所に、リニスは何とか頭痛を抑える。

「...さぁ、行きましょう。アリシア。」

「...うん。」

 リニスに連れられ、アリシアも皆の所へと向かう。

「(...戦闘もできない。何かの助けになる事もできない。...無力だな、私って...。)」

 その時、アリシアは何もできない自分を悔しく思う。

「(.....力が、欲しい...。誰かの助けになれる、力が....!)」

 このまま無力でいるのは嫌だと、ただただアリシアはそう思った。











   ―――....ドクン....






 ...胸の鼓動と共に体から溢れる力に、気づく事もなく...。



















       =優輝side=







「っ、ぁ....!」

「ぅぐ....!」

 転移による浮遊感がなくなり、転移が終わったのだと確信する。

「...逃げ切った....の?」

「...なんとかな...。だが、追いかけられる可能性もある。その前に何とかしなければ...。」

 ユーノの言葉に答えつつ、今いる場所を確認する。

「.....八束神社の裏手か...。」

「っ、ぐ...かふっ...!」

 ここがどこか確認した所で、椿が吐血しながら膝をつく。

「椿!?」

「っ...先の戦闘ね...。ちょっと、捨て身すぎたわ....。」

「だろうね...かくいう僕も、結構無理を....っとと..。」

 椿は左手をレイピアで貫通させられたからな。出血も多い。
 僕もかなり無理をしていたので、ふらりとその場に座り込んでしまう。


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