第3章:再会、繋がる絆
第65話「解決に向かう」
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かり、アリシアは途轍もない喪失感に襲われ、体を震わせた。
「...何なの...何なのアレ...!ひどい...ひどすぎるよ!人の想いを、感情を踏み躙るようなモノだよ!!どうして...なんであんなのが...!」
「落ち着けアリシア!」
涙を流し、錯乱したように取り乱すアリシアを、クロノは抑えようとする。
「なのはも!フェイトも!皆、皆私と同じで...!なんで...!なんであんな奴...!」
「....落ち着きなさい、アリシア。」
心を弄ばれた事に怒りを露わにし、感情が爆発しようとした所で、プレシアの抱擁が入ってそれは止められる。
「マ...マ.....?」
「...想いを、心を、感情を弄ばれた気持ち...同じ目に遭っていない私にはわからないわ...。...でも、怒りに身を任せるのは....周りが見えなくなるのはダメよ。」
自身がアリシアを生き返らせようとそうなったからこその、プレシアの言葉だった。
「でも....でも!!」
「...怒りをぶつけたって、何も変わらないのよ...!」
「っ....。」
それでも、と言葉を続けようとするが、プレシアの言葉に詰まらせてしまう。
「私も...私たちも辛かった...!貴女達が...知っている子が抵抗すらできずに魅了されているのを知って、どれだけ無力さを感じたか...!」
「ママ....。」
自身を抱き締める母の体が悔しさに震えているをの感じ、アリシアの抱いていた怒りが薄れていく。
「....そっか...ママたちも、ずっと辛かったんだね...。」
「...それでも、貴女が元に戻って、本当に嬉しいわ...。」
「....うん。落ち着いたよ...。ありがとう、ママ...。」
母も辛かったのだと思い、アリシアの怒りの感情が治まる。
「.....ここ、食堂だという事を忘れてないか?」
「「っ...!」」
「...一応、認識阻害の結界をクロノさんに許可を貰って張っておきましたけどね。」
今いる場が食堂だった事を思い出し、急に恥ずかしくなる二人。
そこで一応大丈夫なようにしていたと、リニスのフォローが入る。
「はぁ....話、戻せるか?」
「ぅ...ごめん、ちょっと待って....。」
クロノが呆れながら話を戻そうとするが、アリシアは恥ずかしさが上回っているため、少し待つ事になった。
「....うん。落ち着いたよ。」
「よし、じゃあ話を戻すぞ。」
アリシアが落ち着いたため、クロノは話を再開する。
「....あの優輝が偽物というのは分かったが...だとしたら偽物は一体...。」
「...ジュエルシードだよ。」
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