第3章:再会、繋がる絆
第65話「解決に向かう」
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れる。
「目が覚めたのね!?今こけそうになったけど大丈夫!?怪我はしてない!?」
「お、落ち着いてよママ!私だって、状況が把握した―――」
くぅ〜....
慌てるプレシアを宥めようとしたアリシアのお腹から、可愛らしい音が鳴る。
「.....まずは、ご飯が食べたいな...。」
「...そうね。」
微妙な空気になったのと、顔を真っ赤にしたアリシアでプレシアは冷静に戻る。
...一応、状況が状況なのだ。親馬鹿でもちゃんとする時はちゃんとする。
「んぐ....そんな感じになってるんだ...。」
「ええ。ジュエルシードもあの坊やも放置しておけないわ。」
食堂にて、アリシアは食事を摂りながらプレシアから話を聞く。
なお、クロノとリニスも説明のため同席している。
ちなみに、フェイトが皆にアリシアが目覚めた事を話したが、クロノ達が一斉に行っても混乱するだけだろうという事で、待機してもらっている。
「...アリシア。あの日、何があったか覚えているか?」
「一応はね。....でも。」
スッと目を細め、アリシアの顔が真剣なものへと変わる。
「...優輝はそんな事しない。」
「...どういうことだ?」
「ママやリニス、クロノだって優輝の為人は見てきたでしょ?...なら、少し怪しいと思ったりもしたでしょ?」
アリシアの言う通り、三人とユーノは本当に優輝なのかと疑っていた。
「....という事は...。」
「あれは優輝ではない....という事ですね?」
「うん。断言するよ。...私自身、優輝達に庇われてたんだし。」
「っ...!」
呟かれたアリシアの言葉にクロノは驚く。
「...プレシアさんの言う通りだったか...。」
「...正直、憶測に憶測を重ねたような考えだったのだけどね。」
「その様子だと、元々疑ってたんだね。」
三人の反応にアリシアはホッとしたような...しかし憂いを帯びた笑みを浮かべる。
「...アリシア?」
「....っ、ごめんなさいママ...。私、ずっとおかしかった...。」
悲しく目を伏せるアリシアに、“まさか”とプレシア達は気づく。
「アリシア...貴女もしかして...。」
「...うん。優輝が戦っている時に、解けたよ...。」
“解けた”...それはつまり、魅了が解けている事を表していた。
「正直、どうしてあそこまで妄信的になってたんだろうって...あれは本当に私だったのかなって思えたよ...。」
「アリシア...。」
魅了が解け、今まで神夜に対し抱いてきた感情が魅了による偽物だと分
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