第3章:再会、繋がる絆
第65話「解決に向かう」
[1/8]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
=out side=
「....っ、ぁ.....。」
八束神社のある山...国守山の奥の森の中で、一つの呻き声が聞こえる。
「.....ぅ....。」
銀髪の綺麗だったであろう髪は、土や血に濡れ、見る影もない。
服もボロボロで、至る所から血が出ていた。
「っぁ....銀は...きつかった.....なぁ......。」
腕や腹には、所々穴が開いてしまっている。手足に至っては一部がなくなっていた。
もし人間であれば、既に死んでいるだろう。
「.....吸血鬼の再生力を....封じられた...か.....。」
体中が傷だらけで、どうみても動けそうにない。
彼女は薄れゆく意識の中、ただ“二人”の事を思い浮かべた。
「....優...ちゃん......かや....ちゃん......。」
彼女は眠る。
誰にも気づかれる事のない、山奥で...。
「.....っ....う....。」
アースラの病室にて、そこでも一つの呻き声があった。
「....ここ....は...?」
体を起こし、周りを見る。
そこで、彼女が起きた事に気づいた者がいた。
「....お姉ちゃん...?」
「...フェイト?....そっか、ここ、アースラなんだ。」
彼女...アリシアの目覚めにフェイトは驚き、アリシアは今いる場所を把握する。
「お姉ちゃん....!」
「わっ...!もう、フェイトったら...。」
歓喜のあまり抱き着くフェイトを、アリシアはしょうがない妹だと頭を撫でる。
「...あ、急いで皆に伝えてこなきゃ...!」
「フェイト?...って、行っちゃった...。」
ハッとしたフェイトは急いで皆のいるところへ走り出す。
「........そっか、私あの時....。」
そこでようやくアリシアは何があって眠っていたのかを思い出した。
「っ.....優輝....!椿、葵...!」
思い出し、三人に安否を確認しようとして....立ち上がれずにこける。
「いったたた....。ち、力が入らない....。」
一日中眠っていたため、体に力が入らなかったようだ。
それでも何とか立ち上がり、皆がいるであろう場所を目指す。
「っ、あっ...!」
部屋を出て、一つ目の廊下の角を曲がった所でまたもやバランスを崩す。
そして、こけそうになった所で...。
「アリシアー!!」
「わぷっ!?ま、ママ!?」
プレシアによって助けら
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ