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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
228部分:第三十一話 武漢にてその五
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「倒してみせよう」
 五人がアフロディーテの前に立ちそうして。今まさに闘いがはじまらんとしていた。
「アフロディーテよ」
「はい」
 サガは既に四人の狂闘士達と対峙している。そうしてそのうえでアフロディーテに対して声をかけるのだった。彼もまた冷静な顔のままであった。
「御前の腕ならばだ」
「どうだというのですか?」
「安心していい」
 こう彼に告げるのだった。
「安心してな。闘え」
「言われずともそのつもりです」
 そしてアフロディーテの言葉は揺れ動くところのないものだった。
「私は。アテナの為に」
「アテナの為にか」
「この世で絶対の美の為に」
 アテナこそそれだというのだ。
「勝利を収めますので」
「そうだな。では私もまた」
 サガはここで己の前に立つ四人の狂闘士達を見据えた。
「闘おう。アテナの聖闘士として」
「サガ、貴方の美しさも見せてもらいます」
 アフロディーテは静かに五人の狂闘士を見据えた。そうしてそのうえで。闘いに対して向かうのだった。


第三十一話   完


               2009・5・13

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