第6章 『八神はやて』
第47話 魔法少女リリカルはやて
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彼は、位置情報を提供。敵の本拠地、「時の庭園」で、プレシアと決戦になった。
プレシアは、慌ててジュエルシードを起動させようとする。
しかし、転移による奇襲を受けたことで、失敗した。
その結果、彼女は、史実のように、アルハザードに旅立つことはできず。駆けつけた局員によって、『身柄を拘束』された。
ジュエルシードも『すべて』集めることが、できた。
――――史実では9個のジュエルシードとともに彼女は虚数空間に落ちたにも関わらず。
「お養父さんも、なんとか説得して見せる。それに、養姉さんたちは、わたしのこと後押ししてくれているしな」
「おじさまと二人のお義姉さん、か。義理とは思えないほど、本当に家族仲がいいわね」
「自慢の家族や」
一瞬の迷いもなく断言する親友をみて、カリムは苦笑してしまう。
家族を心から愛していることが分かるからだ。
まあ。少々度が過ぎている気がしないでもないが。
17才にもなって『将来の結婚相手はお養父さん』と公言するのは、さすがにどうかと思う。
養父のグレアム氏は、さぞかし大変だろう。
家族の自慢話が延々と続きそうになるのを、遮って本題をきりだす。
「――預言が変わった?」
「そうよ。前にいった預言を覚えているかしら」
「ええーっと……」
『天が夜空で満ちるとき
地は雲で覆われ
人中に担い手立たん』
「――って感じの予言だったような。でも、結局意味は分からないままだったんやろ?」
「ええ、そうよ。けれどもね。預言の内容が変化したのよ」
眉根を寄せる少女に向かって、カリムは相談を始める。
このファザコン少女。
実は頭もよく、ベルカ式魔法にも精通している才媛なのだ。
預言の内容が変わった。
それ自体は問題ないのだが、その内容が余りにも物騒だった。
話を聞いた少女も、眉根を寄せている。
「現状の説明は以上です。貴女に調査を依頼します」
頼れる親友に向けて、カリムは、言い放つ。
時空管理局の少将カリム・グラシアとして命令を下した。
「ハッ。ハヤテ・Y・グレアム一佐、委細了解しました!」
かつて、八神はやてと呼ばれた少女は、ハヤテ・ヤガミ・グレアムと名を変えて暮らしていた。
史実よりも昇進スピードが早い裏には、親ばかなどこぞの英雄の暗躍があった――らしい。
闇の書――本当の名を夜天の書――が、現れず。
呪いで足が麻痺することもなかった少女。
事故で両親を亡くしたが、新しい家族を得た彼女は、本来の歴史と異なる人生を送ることになった
どちらが幸せだったのだろうか。
答えを知る者はどこにもいない。けれども
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