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『八神はやて』は舞い降りた
第6章  『八神はやて』
第47話 魔法少女リリカルはやて
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した時空管理局員だった。
 なのはたちは、彼とその使い魔たちの指導のもと力をつける。
 ジュエルシードも、保護者たちが確保してしまった。


 そのせいで、フェイトとその使い魔――アルフという名前の狼――は、苦戦していた。
 きっと、一つも集めることは、できなかっただろう――本来なら。


「貴女と、高町さん、ハラオウンさんの三人組は、いまやスターですものね。管理外世界で偶然出会って交友を深める英雄たち――って、どこの物語よ」
「お?それ、昨日発売された雑誌の見出しやね。読んでいてくれて、嬉しいわ。でも、ちょっと違う。正しくは『美少女の英雄たち』や」

「はいはい……まあ、間違ってはいないけれど、内面がねえ。一番、美少女の称号が似合うのは、ハラオウンさんじゃないかしら?」
「あーそれは言えとるなあ。フェイトちゃんは、まさに美少女! って感じや。最近は、大人な美女になりつつあるし。あと、けしからん身体しとる」


 ――――フェイト・T・ハラオウンは純粋で素直な性格である
 

 保護者である元時空管理局員は、事件の真相を見抜いていた。
 現地で活動する少女――フェイトは、母親に言われて集めているに過ぎない。
 黒幕は、母親だろう、と。


 そう考えた彼は、一計を案じた。
 特殊な封印を施したジュエルシードのうち一つを、わざとフェイトに取らせたのだ。
 その封印は、彼の探査魔法にのみ反応する微弱な魔力を発しており、次元を隔てようと、居場所を感知できた。


 だが、博打の要素もある。
 たった一つでも、ジュエルシードは次元震を起こせるのだ。
 フェイトが全てを集める方針にみえたので、すぐさま行動を起こすとは考えづらかった。
 が。万一に備えて、使い魔の一人に、常時の監視と転移魔法の準備をさせていた。


 結果として、心配は杞憂に終わる。
 黒幕の居場所を突きとめるまでに、さほど時間はかからなかった。


「そのハラオウンさんや高町さんは、提督就任を祝って貰ったと聞いたけど。でも、おじさまは、提督就任に対して賛成しているの?危ない仕事はさせたくなさそうだったけれど」

「それが最大の問題やねん。お養父さんは、過保護やからね」

「貴女のことを溺愛しているものね。思春期の少女としては、うっとうしく感じないのかしら」
「いや、まったく思わんよ。わたしのことを心配してくれる親心や。素直に嬉しいわ。プレシア・テスタロッサのことを考えると、フェイトちゃんの前では、あまり大っぴらには惚気られへんけどね」


 ――――プレシア・テストロッサ事件。通称PT事件。 


 フェイトの母親、プレシア・テスタロッサが、事件の主犯者だった。
 時空管理局から応援がくると、すぐさま
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