12話目 成長(後)
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動かない。さらに炎に焼かれ、レパルダスは火傷を負った。
レパルダスが怯んでいるうちに、クリムガンは再び“ドラゴンクロー”を放った。技はレパルダスに直撃した。
特性さめはだ、によって元々体力が削られていたレパルダスは攻撃を耐えきれず倒れた。
レパルダスは戦闘不能となった。
「チョロネコ……お前は本当によく頑張った!」
グレイはレパルダスをモンスターボールに戻しながら、そう声をかけた。気絶しているためグレイの言葉はおそらく届かないが、グレイはそう声をかけずにはいられなかった。
(あとで何かご褒美あげよう。そのためには、お前には頑張ってもらわんとなKK!)
グレイはギャラドスが入ったモンスターボールを握りしめた。
「頼むぞ! KK!」
言葉と共に、グレイはギャラドスを出した。
長い胴体をもつ青い龍のようなポケモンが、岩場のフィールドの空中に現れた。
ギャラドスは相手のクリムガンを視界に捉えるや否や、クリムガンを睨みつけて咆哮をあげて威嚇した。クリムガンは驚いて力が抜け、攻撃力が下がった。これはギャラドスの特性いかく、によるものである。
「おお! 君の最後のポケモンはギャラドスかのう!」
何故か嬉しそうにゴンはそう言った。
「さて、君のギャラドスがどれ程強いのか、見せてもらうとしようかの! クリムガン“あくのはどう”」
「行け! KK!」
相手のクリムガンは、空中にいるギャラドスに“あくのはどう”を放った。
クリムガンに一直線に向かうギャラドスに、“あくのはどう”が直撃するが、ギャラドスはお構いなしにそのまま一筋に伸びる邪悪な波動の中を通り抜け、クリムガンに突っ込みながら“かみつく”をくらわせた。
一般に139.0kgもあるクリムガンの巨体だが、そのままギャラドスに押し出されて岩場の谷底に思いっきり突っ込んだ。
クリムガンは戦闘不能となって倒れた。
「ほっほっほ……君のギャラドスは随分と勇敢なものじゃのう!」
笑いながらゴンに声をかけられたグレイは、内心ではさっきの事は無かった事にしてやり直せないかと思っていた。
(なんでわざわざ相手の“あくのはどう”の中を通り抜けるんだよ……ちょっと横に避けてから相手に向かえばいいだろうが……)
「君のギャラドスも早く戦いたくて仕方のない様子じゃし、ワシも最後のポケモンを出すとしよう……さあ、いくのじゃ! ギャラドス!」
ゴンが繰り出した3体目のポケモンは、もはや説明不要、青い龍のようなポケモンのギャラドスだった。
ゴンのギャラドスは、グレイのギャラドスを威嚇した。特性いかく、によってグレイのギャラドスは攻撃力が下がった。
「ではグレイくん。ギャラドス同士の戦い。準備はよいかの?」
「こっちはとっくに」
「では始めようかのう」
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