暁 〜小説投稿サイト〜
テイルズ魔術をプリヤ世界にぶちこんでみたかった。
現代科学超越摩訶不思議浮遊物体
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り凛さんは、街に仕掛けられた爆弾を秘密裏に解体していく、闇の爆弾処理班みたいな感じなんだねっ」

「よーしよし、よく理解できたな〜。偉いぞ〜」

「えへへ〜」

「……かなり斬新な解釈だったけど、それ褒めて大丈夫なの?」

 それでもいい。それで例えイリヤスフィールの書く感想文が想像と現実が入り交じったような、僕の夢のようなやけに生々しいものを書くようになったとしても、僕の手間がなくなるのであればそれで十分だ。

「それで、その街一つ軽く滅ぼせる相手に対応するために用意されたのが、それ?」

「話が早くて楽ね。そう、このバカステッキよ」

 カレイドステッキルビー、聞けばなんでも遠坂凛のような魔術師でも遠く及ばない存在が作った、最高技術の結晶であり最高位の魔術礼装であるらしい。
 主な機能としてはマスター認証を許された担い手の戦闘形態への転身、つまりデュアルオーロラウェーブとかピーリカピリララポポリナペーペルト等による魔法少女への変身。そしてイメージと魔力を直結させて魔法として行使し、放ったり発動したりすることができる、とのことだった。

「それのマスターとして選ばれたのが、こいつなわけ?」

『はい。イリヤさんこそが、私の新しいマスターです、そこの元カノとは違っていい子ですし、何より面しr、可愛いですしね!』

「誰が元カノよッ!」

「もうちょっと具体的で嬉しい理由がよかったよ……」

 果たして選んだのは本人の意思か、それとも詐欺か。どちらでもいい、僕としては反対であるという意見は変わりないのだから。
 しかし、表立って批判するような真似はするまい。

 確かにイリヤスフィールは馬鹿で脳筋で不利益ばかりを人に押し付けるようなろくでなしだから何かの役に立つとは到底思えない、本当の意味での足手まといになって挙げ句のはてに用済みにされて闇に捨てられてしまうかもしれない。

 だが遠坂凛はそんなことをするような人間ではない、そんなことは僕にだって分かっている。だがそれは今現在での暫定的な判断に過ぎないのだ、これからがどう転ぶなんて誰にもわかりやしない。
 だからこそ僕は着いていかなくてはならない。力はないし、判断力もないし、知恵だって小学生相応だ。力と状況を掴みとったこいつと僕では訳が違う。

 それでも着いていく他ない、捨てられてしまう時は僕が言葉を尽くすために。壁にぶち当たってしまった時は僕が激励してやるために。そしていつか理由を求めてしまった時に、僕がそれを自覚させるために。
 僕のような役に立たない豚にだって出来ることがあるはずなのだ。

「そういうわけで、このバカステッキがどうにかなる時まで変わりにあんたになんとかしてもらうから、覚悟しておくようにっ」

「……へ? えぇぇぇ
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