暁 〜小説投稿サイト〜
テイルズ魔術をプリヤ世界にぶちこんでみたかった。

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ほら、夢占いとか」

「相談したところで法外な値段ふっかけられてデタラメ吹き込まれるだけさ。それに、そもそも子供の言うことを大人が信じるかどうかも怪しいし」

「それは、そうかもしれないけど……」

 イリヤスフィールの心配が伝わってくる。長い付き合い(と言っても五六年だが)なのだから、彼女がそういう心配をする人間だというのはわかる。だからあまり僕のことで気持ちを曇らせてほしくないのだが。

「ま、僕もこの夢とは長い付き合いだ。きちんと対処すれば僕に害を成さないことも僕自身で証明済み。大丈夫さ、きちんと付き合っていける」

「……うん」

「僕としては、他人の心配より自分の心配をした方がいいと思うけどね。週末のテストはどうなることやら」

「うっ、その話は思い出させてほしくなかったよ……」

◆◆◆

 僕は夢を見るのが好きだが、そう長い時間あんな夢をみたいと思うほど気が狂っているわけじゃない。生々しい空想世界というものにひかれるほど、まだ大人ではないからだ。かといって仮面ライダーのようなヒーローになりたいと思っているわけではない。
 いやまぁ女性に囲まれている夢を見た日は、もう少しそれを見ていたいと今日のように二度寝をしようとすることもあるけれど。おっぱいはいいぞ。

 すっかり血色のいい君が沈んでからはや数時間、既に時間は八時を過ぎている。小学生が出歩いていい時間ではないが、親にはキチンと許可を貰っている。いや、許可を投げてきたと言った方が正しいだろうか。
 そんなことはともかく、僕は日課として夜の散歩をしているのだ。街灯がLEDライトに変わってしまったせいで夜空の星は確認しづらいけれど、それでも時たま見える星座は僕の心を確かに癒してくれるのだ。

 しかし、星ではないような何かも瞬いているような、そんな物が見えるのは気のせいだろうか。というか星でもないのに光ってるのが目に写っているんだけど。何あれ、光の柱? ついに誰かが聖剣でも引き抜いたのか?

「……あれ、イリヤスフィールの家だ」

 なにとなしに呟く。イリヤスフィールの家は僕のような土壁の家と違ってしっかりとしている今風の家だ。二階もあるし、家族全員それぞれの部屋だってある。僕からすれば豪邸以外の何物でもない所なのだが、あの家にあんな光を放つ機能なんてついていただろうか? 僕の記憶が正しければそんなものはついてなかったような気がするんだけど。

「あれは……っ!」

 背後から声が聞こえた。振り向いてみれば目に痛くない程度に赤い服を身にまとったツインテールの女性が立っていて、どこか驚いた表情で光の柱を眺めているのがわかる。アインツベルン家と何か関係のある人なのだろうか、しかし僕はこんな女性を見たことなんて一度もない。
 どう声をかけ
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