機動戦艦ナデシコ
1463話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
な笑みが浮かんでいる。
相変わらずだよな、この性格……性質? 性癖? 性癖が一番合ってるか。
「この遺跡にあるのは古代火星文明の遺産と思われます。そうである以上、この火星で生きてきたテンカワ君が何か関係ある可能性があるの」
……それだけか?
いやまぁ、その辺の事情を考えれば確かに関係のある可能性はあるが、それでも理由としては弱いように思える。
そもそも、火星に生きているという意味でなら、シャドウミラーの基地の周辺に暮らしている生き残りがいるのだから。
それにイネスも火星にいたのだから……
そう思えば、どうしても色々と不思議なところはある。
「ふふっ、他にもあるけど今はまだヒ・ミ・ツ!」
妙にテンションの高いイネス。
微妙に怪しいような、気がするが……まぁ、説明したがりのイネスの事だし、多分遺跡に到着すれば自らの内に眠る説明欲とでも呼ぶべき衝動に負けて説明する事になる……と思うのは、俺の気のせいだろうか。
実際問題、イネスの説明好きなのを考えれば普通ならそう思うだろうしな。
「とにかく、これで全員揃ったんだし……そろそろコアユニットのある場所に向かおうと思うんだが、いいか?」
いつまでもここで話していては時間だけが過ぎている。
そう思って全員に告げると、皆が俺と同じ思いを抱いていたのだろう。それぞれに頷く。
「跳躍の秘密がここに……」
月臣のみはここに遺跡があるのを知らなかったのか、しみじみと呟く。
そう言えば、恐らくだが火星に向かって突入しようとした中には草壁の姿もあった筈だ。
つまり草壁はここに遺跡があったと知っていた事になる。
いや、ディストーションフィールドが展開されていたので、具体的にどんな遺跡なのかというのは分からなかったと思うが。
それでもここにあるのが重要な何かだと分かっていたからこそ、火星にやって来て……それで火星に突入する前に出落ちの如く撃破されてしまったんだろう。
つまり、ここに火星古代文明に関する重要な何かがあるというのは、草壁が……もしくはその周辺にいた腹心といった者達でなければ知らなかった訳だ。
まぁ、月臣を含めて白鳥とかも草壁の腹心と言ってもいい存在だったとは思うんだが、この場合の腹心というのは草壁に意見しないで素直に従う者か。……北辰とか。
ヤマサキとかいう科学者もそっちなのか? いや、けど白鳥達の話を聞いている限りだと、草壁に忠実というよりは自分の好奇心の赴くままに行動しているといった感じだが。
そんな風に考えながら、その場にいる者達を俺の近くへとやって来させる。
今回の調査はまず第一歩……様子見というのに近いので、この人数だ。
それでもある程度調査に必要な機械の類は存在し、それは現在俺の空間倉庫に入
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ