機動戦艦ナデシコ
1463話
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それだろう。
……恋愛に疎いエリナがそこまで上手くやれるかどうかは分からないが。
それはともかく。
「……で、結局何だってテンカワを連れてきたんだ?」
俺の視線が向けられたのは、当然この調査隊のリーダー的存在のレモン。
まぁ、本来ならアカツキがリーダーをしたかったみたいだが、火星はシャドウミラーの領土だしな。
ちなみに、ついこの前までの火星はシャドウミラーが実効支配をしているという形だったが、現在の火星は法的にもきちんとシャドウミラーの物になっている。
俺がミナトやルリと一緒に聞いた、ミスマルの演説。
その中でミスマルは火星をシャドウミラーへと譲渡する事を明言していたのだ。
理由としては、やはりあの内乱を俺達の力なしだと解決するのに時間が掛かり、より多くの人が死んだから……それに感謝をしてという事になっている。
実際にはシャドウミラーが協力しなければ木連で熱血クーデターが起こる事もなかっただろうから、討伐軍が負けていた可能性の方が高いんだが。
まぁ、ナデシコ世界を治める組織として、その辺を認める訳にはいかなかったのだろう。
ちなみに木連の方からもシャドウミラーが火星を自分の領土とするのには賛成するという公式発表がされている。
まぁ、木連にしてみれば地球にいる奴より実感としてシャドウミラーの実力を理解してるしな。
シャドウミラーと敵対したくないという意志表示なのだろう。
ちなみに、ここに木連のメンバーがいない訳ではなく……
「あ、来た」
呟いたのは、アカツキ。
その視線の先にはファブニールとテツジンの姿がある。
二機ともが全高30m前後なので、こうして見ていると微妙に違和感があるな。
人と竜が同じ大きさで並んでいる的な。
そして、テツジンのコックピットから姿を現したのは……
「すまない、待たせた」
予想外な事に月臣だった。
……いやまぁ、白鳥と秋山は実質的な木連のトップとして忙しく、高杉はそんな二人を補佐している。
月臣も決して無能って訳じゃないんだが、その能力はどちらかと言えば戦闘に比重が置かれていた。
そんな訳で、現在の木連を動かしているメンバーの中で最も暇……もとい、この遺跡の調査に適任だったのは、月臣だった訳だ。
出会った当初は俺に敵愾心を持っていた月臣だが、今はそこまででもない。
やっぱり草壁と決裂したのが大きかったんだろう。
そんな訳で、これでシャドウミラー、地球、木連からそれぞれ調査に参加するメンバーは揃った。
「行くか……と言いたいところだけど、結局テンカワが来た理由は何なんだ?」
「説明しましょう!」
そう告げたのは、イネスだった。
久しぶりに説明出来るのが嬉しいのか、イネスの顔には輝くよう
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