6話ーTHE KILLERー
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翌朝、俺は宿屋のカウンターにいた。
「さて、どこから話そうか?宿屋のおっちゃん?」
「何の話だい?旅のお方」
「そうか、あくまでもシラを切るのか。じゃあ最初からいこう。」
この会話でクエスト発生アイコン、確定だな。
「『夜は危ないから昼間に帰って来い』って言ったが、何故夜は危ないって言いきれる?」
「何をを言ってんだい、あんたが倒しただろう?あの殺人鬼だよ。」
「いーや違うね、あいつじゃない。あいつはあんたが雇ったりでもしたそこらの村人だろ?本当の殺人鬼は、あんただ。」
「はっはっは!面白い事をいうじゃないか。じゃあ、そう思った理由を教えて貰おうか。」
[クエスト、【死神の住む村】を開始しました]とのメッセージ。ここからがクエストだ。俺の名推理、披露してやるぜ!
「まず、あの殺人鬼だが、あいつの武器、包丁なんだよな。そして彼の名前だが、オスロって言うらしいな。それで、このオスロって名前、この村には1人しかいねえ。鍛冶屋の店主の名前がオスロなんだよ。
ここで1つ疑問が浮かぶな。鍛冶屋なのになんで武器がなまくらの包丁なんだ?鍛冶屋だったら自分で武器の1つくらい作れてもおかしくないのになぁ〜?W1度使うかどうかすらわからない剣Wなんてもったいなくて作れなかったのかな〜?」
顔色が変わった、当たりだな。
「ふん、殺人鬼が偽物だって事は分かった。だが、それでなんで私が殺人鬼だってなる?」
「ほう、聞きたいか。ならば答えよう。この村、オスロの鍛冶屋以外も何も無いよな?人を雇うって言うのはそれなりに金がかかるんだ。あんた以外払えなくないか?」
「待て待て、話が飛んだぞ。この村は森に囲まれてるだろう?そのお陰で狩猟が盛んなんだよ。という事は、私じゃ無くても金は払えるよな?」
そんな反論想定内だ。まだ甘い。
「ほう、そうだったのか、でも、狩人がわざわざこの村ただ1人の鍛冶屋にこんな仕事をさせはしないだろう。武器屋が無くなっちまうからな。この村には畑も湖もないから漁業や農業は出来ない。だから、オスロを雇ったのはあんたになる。」
「......。」
ここからが大詰めだな。噛まないようにしないと...!
「じゃあなんで雇った?ってなるよな。それなんだが、なんとオスロが教えてくれたんだよ。
『俺は死にたくない』っていうメモを俺に渡して、『俺はあいつに強制的に...』って言ったんだ。
そこから考えれば解るよな?本当はお前が殺人鬼でオスロは影武者だ、って」
「クッ...ハハハハハ!!!そこまで分かってて何故俺の出した水を飲んだ?」
「ッ!!まさか...!!」
毒!?
「ああ、あんたの推理全部合ってるよ!だが、最後の詰めが甘かったなぁ〜?」
「くっ...詰めが甘いのは、お前だよッ!!!」
まあこんなこともあろうかと、解毒ポーションは持
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