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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第五十七話 妨害工作が進んでいます。
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帝国歴486年6月27日――。
ブリュンヒルト艦内総通信室――。
ここでは艦隊総旗艦としてそれにふさわしい強力な全方位レーダーシステムや多少の通信妨害などものともしない遠隔操作システム、磁気オンライン、重力場感知装置、妨害電波除去システム、クリーンルーム等、総旗艦の目と耳の機能がことごとく集中する部屋だった。360度すべてが可変式のディスプレイに早変わりし、ここが臨時の通信指令室として機能できるようになっている。
ラインハルトたちが何度目かの交渉に出立した後、ティアナは一人この部屋に入り、麾下の女性士官たちと一緒に惑星イオン・ファゼガスの通信について調べていた。
「何をしておいでなのですか、フロイレイン・ティアナ。」
ミッターマイヤーがミュラー、ロイエンタールと共に入ってきた。彼女は空中移動式の椅子を彼らに向けた。指は熟練した速度で空間コンソールを叩きながらである。彼女のはめている手袋は特殊な装置が付いていて、この部屋にいる限り、どこにでも自分の前にコンソールがあるかのようにキーを叩くことができるのである。
「この惑星における通信状況を確認しているのよ。どうも気になって。」
半球状の部屋の壁は一面ディスプレイになっており、そこに次々と惑星イオン・ファゼガスの情報が惑星イオン・ファゼガスの映像をバックにして羅列されていく。
「気になる、とは?」
ミュラーの問いかけに、
「自由惑星同盟が、帝国との全面的な交渉を受け入れたことはおめでたいことだけれど、果たしてそれを130億人全員が歓迎していると思う?」
その言葉に提督3人が顔を見合わせた。
「なるほどな、どこの組織にも過激派という奴らはいる。そいつらが今双方の首脳陣が集まってきている迎賓館に目を向けないわけがない、という事か。」
ロイエンタールにうなずきを返しながら、
「警備は当然厳重よ。爆弾探知機もフル稼働。もちろん上空も半径100キロにわたって飛行禁止。検問も幾重にも設けて厳戒態勢。でも、どうも気になるから一応こうやって兆しがないか調べているわけ。」
「兆し?」
「ミッターマイヤー提督。もしあなたがテロリストで迎賓館を狙うとしたら、この厳重な警備、どうやって突破する?」
「物騒なことをお尋ねになりますね、フロイレインも。」
ミッターマイヤーは苦笑いしながらも、
「そうですな、私であれば地下から潜入するか、あるいは検問が幾重にも設けられていることを逆用し、仮装した部隊を通行させ、迎賓館前に到達、電波妨害を行って彼奴等の目と耳を奪います。迎賓館周辺さえ制圧してしまえば、そのさらに外周の部隊は無力化できます。何しろ人質を手中にできるわけですから。」
「そう。周辺の通信を奪い、さらには兵器群の機能を無力化さえできれば当面の時間は稼げるわ。そのためには超強力な電波妨害が
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