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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第五十七話 妨害工作が進んでいます。
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ている。
「アンジェ、ティファニー、カトリーナ。」
シャロンは3人を見まわした。
「私がこういうことを言うと、あなたたちはどういう顔をするかしら?」
「?」
3人が一様に眉根を寄せた。
「ラインハルトとキルヒアイス、イルーナ、ティアナ、フィオーナらを救出せよ、と。」
『!?』
3人の眼が程度は違うながらも、驚愕の色に染まった。
『閣下!?』
「勘違いしないでアンジェ。私はいずれ彼らを殺すわ。ただ、殺すにしても『私なりのやり方』で殺さないと私の気が済まないの。念のために言っておきますけれど、今回の事は私は一切関与していません。」
他の三人もその言葉は疑っていなかった。ああいう突発的で姑息なやり方をシャロンは好まないことを、よく知っているからだ。
『では、誰が?』
「さぁ。誰かしらね。」
シャロンは軽く右手を上げ、髪をかき上げた。別に誰が犯人だろうがどうでもいい様子である。
「自由惑星同盟は130億人の人口がいるのだから、その中で一人くらい今回の和平交渉に不満がある人間がいても不思議ではないわね。・・・・まったく、余計なことをしてくれたわ。なんて短慮なのかしら。」
最後は短く吐き捨てるようだった。
「両国の永久的な和平など存在しえないわ。いずれ和平は破棄される。もしくは今回の交渉そのものが不調に終わることはほぼ確実。そうなればなったで同盟と帝国が戦端を再び開くというのは自明の理。ただ、その間にある程度の戦備に費やす時間は稼げるというわけ。・・・・それを今回の事がすべて台無しにしてしまっているわ。」
『犯人を、特定しますか?』
と、ティファニー。
「ええ。いずれこんなことをした報いを、味わってもらう予定だから。」
シャロンは微笑した。そう言い放った時、対象となる相手はまず助からないことをティファニーらは身をもって知っていた。前世から。
『しかし、閣下も思い切ったことをおっしゃいますわね。彼らを救出せよ、ですか。イルーナ主席聖将やあの子たちが聞いたらなんとおっしゃいますことやら。』
カトレーナが穏やかな瞳を細め、やれやれというような色を浮かべて言った。
「彼女たちが信じようが信じまいが、それはどうでもいいこと。この状況下、助かるための綱はいくらあっても足りないということはないでしょう。ティファニー、アンジェ。」
『はっ。』
「部下たちを集めて、隠密裏に迎賓館に通じる地下通路から内部に侵入。お客様方をご案内し、無事に脱出させなさい。」
こういう非常時に備えて、要人が使用する建物には秘密裏に地下通路などの脱出路が張り巡らされているのだ。
『わかりました。閣下はどうされますか?』
「前の上司、アレクサンドル・ビュコック中将に話をしてみるつもりよ。あの方は話が分かる方だわ。また統合作戦本部長閣下、宇宙艦隊副司令長官、
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