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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第五十七話 妨害工作が進んでいます。
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ターンしてティアナたちの後ろに迫った。
「来るぞ!」
「ええ。・・・・わかって・・・いるって!!」
再び急ハンドルを絶妙なタイミングで切ったティアナの右わきすれすれを飛翔音と共にミサイルが通り過ぎ、前方に留まっていたタンクローリーに命中した。大爆発が起こり、衝撃波が360度に放たれ、窓ガラスが次々と割られていった。
「しっかり・・・つかまっていてよッ!!」
ラウディのエンジンがうなりを上げる。アクセルを目いっぱい踏み込んだティアナは横転してくるタンクローリーの燃え盛る残骸とビル群との間すれすれを通り抜けていった。一瞬灼熱の熱波が窓ガラスを貫通して室内に満ち溢れた。
「ほう、やるものだな。」
「感心していないで、少しは手伝ってよ!」
「よかろう。兵装を使うまでもない、少し車を安定させてくれ。5秒でいい。」
「5秒?本当に――。」
後ろから機銃音が鳴り響いた。ティアナは右に左に車をいなし、一気に急ブレーキを踏み込んだ。勢い余った武装ヘリはそのまま前方に突進していく。
「よし。」
ウィンドウを下げ、身を乗り出したロイエンタールが片手でブラスターを構える。目を細めた一瞬、彼は引き金を引いた。閃光は見事カイオワ本体とプロペラをつなぐシャフトを両断し、主を失ったプロペラは不気味に回転しながら失速し、恐ろしい火花を上げてアスファルトにめり込んだ。武装ヘリは体勢を立て直す暇もなく、道路に激突した。圧力に耐えかねボディがへこみ、フロントガラスが四散し、火花が散る。停止した武装ヘリは一瞬の後、大爆発を起こした破片と炎を四方にまきちらしていた。
「さっすがね!!」
一瞬手放しでほめたティアナは、急に気まりが悪そうに咳払いした。黙って車を急発進させる。ロイエンタールはそんなティアナの変わりぶりを見たのか見ていなかったのか、左片頬に手をあててじっと窓の外を見ていた。
「迎賓館はもうすぐよ。・・・・無事だといいけれど・・・!!」
ラウディは奇妙に人気がない市街地を疾走し続けていた。

吹っ飛ばされた三人の男は分厚い絨毯の上をバウンドし、壁に叩き付けられて崩れ落ちて動かなくなった。イルーナが拳を引き付けるようにして構え、蹴り飛ばした脚を引き込める。目は油断なく十数人の自由惑星同盟の軍服を――それも特殊部隊の服を着た――男たちに注がれている。
「構えろ!!」
指揮官らしい男が叫び、一斉に銃が構えられた。業を煮やした連中はブラスターでハチの巣にする気のようね、とイルーナは冷静に思っていた。
「撃て!!」
指揮官の号令と共に放たれたブラスターが、指揮官の胸を貫いた。彼は信じられない顔をしながら胸を抑えて崩れ落ちる。
「イルーナ姉上!!」
ラインハルトとキルヒアイスがバリケードの机の向こうから、ブラスターを連射しながらイルーナに呼びかけている。その
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