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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第五十七話 妨害工作が進んでいます。
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とになるなんて。自由惑星同盟は歓迎ムードだったわ。ブラウンシュヴァイクたちだって和平交渉には乗り気だった。昨日はああいったけれど、私、すべてがうまくいくと思っていたのに。」
今度は吐息がティアナの口から洩れた。
「それを喜ばない奴は必ずいるものだ。銀河は広い。様々な思想を持った奴がいる。・・・・少なくとも自由惑星同盟は一枚岩というわけではなさそうだな。」
ティアナは眉をよせた。前方に、数台の車両が停止し、自由惑星同盟の警備部隊らしい人間たちが道をふさいでいる。ティアナはGPSのチャンネルを切り替えた。自由惑星同盟の迎賓館警備部隊車両の発する電磁波は既にデータ化してシステムに組み込んでいる。それをもとに照合したのだが――。
「エラー?」
ティアナは眉をひそめたが、次の瞬間ひそかにうなずいていた。
警備部隊の幾人かが制するように道路の真ん中に歩み寄ってくるのが見えた。
「どうするか?」
「決まっているじゃない。・・・・強行突破よッ!!!」
タイヤをきしませて一気に加速したラウディ6500は180マイルを越えるスピードで弾丸のように突っ込んだ。喚き声を上げて一斉に兵士たちが飛びのく。封鎖した車両がラウディの体当たりで宙を舞い、一回転して道路に落ちるのがロイエンタールの視界の隅に移った。
「エラー、か。読めたな。自由惑星同盟の警備部隊か、あるいはそれに仮装した連中が迎賓館周辺を封鎖している。こうなると迎賓館周辺や中で何が起こっていてもおかしくはない。ミューゼル大将閣下とヴァンクラフト大将閣下の身柄が心配だな。」
「イルーナ教官がラインハルトと一緒なら何も心配することはないわ。お一人だって大丈夫。フィオや私の倍以上強いんだもの。」
「大した信頼だな。」
ロイエンタールがそう言ったが皮肉は混じっていなかった。ティアナと交流することになって常々イルーナ・フォン・ヴァンクラフトの人となりを聞かされ続けてきたからだ。
ふと、ロイエンタールの耳になにやら聞き覚えのある特有の音が空から聞こえてきた。ババババという何かを絶えず爆発させているような音は――。
「ヘリ?」
ティアナが一瞬ミラー越しに上を見た。ロイエンタールが上空をのぞき込むように見て、
「おい、あれを見てみろ。まずいぞ。」
カイオワAR−27という武装した自由惑星同盟の最新鋭ヘリが二人の行く手を阻むようにして迫ってきていた。
「伏せて!!」
ティアナが叫んだ瞬間、カイオワから放たれた武装ロケットミサイルがフロントガラスめがけて飛び込んできた。
「チッ!!!!」
ティアナが急ハンドルを切る。タイヤとアスファルトが摩擦熱を発し、悲鳴を上げ続ける。すれすれのところだった。ミサイルはすぐ後ろの道路に命中してアスファルトの破片をまき散らした。かわされた武装ヘリはいったん舞い上がり、
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