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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第五十七話 妨害工作が進んでいます。
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う?」
ティアナの問いかけに、
「通信が妨害されている。市街地一体にわたって強力な妨害電波が張られている。ブリュンヒルトと他の艦との通信もすべてシャットアウトだ。いや、こちらからは通信ができるが、向こうからの応答がない。これは・・・どうやらお前の言う通り、ミューゼル大将らに何者かが危害を加えようとしているようだな。」
ティアナはやれやれと言うように両腕を上げた。こうなったら仕方がない。強引な方法だが、何としてもラインハルトたちと連絡を取らなくてはならない。
「だったら仕方がないわね、迎賓館に行くわ。」
「行く?どうやってだ?ここから歩いていくのは無理だ。時間がかかりすぎる。」
「幸い私の愛車の一台をブリュンヒルトに乗せてきたの。自分の愛車を持っているのは、何も自由惑星同盟の人間だけではないってこと。」
ティアナは両手を体に抱くようにして不敵に笑っている。
「そうか。なら、俺も御供するとしようか。」
「あなたが?」
「女性を死地に行かせて、後に残ったとあっては、オスカー・フォン・ロイエンタールの名前に傷がつくからな。」
ロイエンタールもティアナに負けないくらい、不敵に笑っている。ティアナはじっと見つめていたが、不意に相好を崩して、二度うなずいた。
「待っていて。すぐに車を出すわ。」
「よし、俺はミッターマイヤーたちに話をしてくる。」
二人はすぐに駆け出し、数分後には猛スピードで市街地を走っていた。ティアナの運転するラウディ6500改はティアナ自身が改造した強化ボディと各種兵装を装備した特殊車両であり、戦車砲であっても耐えうる装甲と強化ガラスを有している。
「システムナビを起動させて。GPSによる追跡を開始するわ。」
ティアナは走りながらロイエンタールに指示を出す。ラインハルト、イルーナ、キルヒアイス、フィオーナ、アリシア、レイン・フェリルが身に着けている軍服にティアナはGPSを搭載している。少々の電波妨害をものともしないものなのだが・・・・。
「駄目だな。電波妨害が強すぎて、拾いきれない。」
「というと――。」
ティアナは大きくハンドルを切って、交差点を左折した。おおよその見取り図と迎賓館への道は頭の中に入っている。ブリュンヒルトの係留されているエア・ポートから迎賓館への道路はもとより、他のすべての道路においても一般車両の通行は禁止されていた。そのため、渋滞に全く遭わずにラウディは走ることができたのである。
「よほどのことがない限りは、妨害は受けないシステムになっているわ。それが通信できないということは、おそらくラインハルトのいる場所そのものが電波妨害を受けているということよ。」
くそっ、と小さく毒づいたティアナにロイエンタールが目をやった。
「あまり頭に血を登らせるなよ。冷静さが必要だ。」
「でも、まさかこんなこ
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