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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第五十七話 妨害工作が進んでいます。
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なる。
「副部長!!」
若い局員が信じられないような顔をして指さしている。
「モ、モニターが、全システムが・・・・!!」
副部長は一瞬目の前で起こっている事態が信じられなかった。モニターが次々とシャットダウンし、画面がブラックになり、通信機器やPCが使用不能になっていったのだ。騒然とする職員たち。だが、彼の脳裏にはすぐに対処すべきマニュアルが浮かび上がった。
「緊急事態だ!!コード・レッド!!すぐに全システムをシャットダウンし、アナログ操作移行しろ!!予備独立システムを起動させ、バックアップを供給してくれ!急げ!!」
状況は明白且つきわめて深刻なものだった。都市交通管理局、惑星司令本部、中央警察、外務省などの各省庁出先機関、市役所、評議会、通信監理局等主だった主要な目と耳、そして頭脳を管理する組織においてハッキングが起こり、すべての機能がシャットダウンされたのである。
当然惑星イオン・ファゼガスは大混乱に陥った。交通は麻痺し、軍や警察の通信機能がストップしたため、連絡が取れず、指揮系統が乱れ始めた。各部署はそれぞれに置いて対応せざるを得えなかったが、そうした体制に移行できるまでかなりの時間を要することとなる。さらに追い打ちをかけるように資源備蓄施設、軍用エアポートなどで爆発テロが起こり、さらに混乱の度合いは増加した。各員の眼はそちらに向けられることになった。
この日の朝もまたラインハルト、イルーナ、フィオーナ、キルヒアイス、レイン・フェリル、アリシアの6人はいつものようにランド・カーに乗り込み、迎賓館に向かった。翌日から護衛はティアナ、ロイエンタールに、その翌々日にはミッターマイヤーとミュラーに、それぞれ交代となることとなっていた。
だが――。
いったん休憩の10時になっても、定時連絡が入ってこない。不審に思ったティアナがメディアを起動させたが、何も映らない。だが、ティアナはあたりの大気が不穏な空気をはらみ、まるで嵐の前触れのように異常な興奮と熱気をはらんでいるように感じていた。それがティアナの錯覚ではない証拠に、先ほどから人の動きがあわただしい。また、空には軍用ヘリなどがあわただしく飛び回るのが見えていたし、何やら緊急車両のサイレンが鳴り響く音も聞こえている。ブリュンヒルトが係留されているエア・ポート内部でも慌ただしく人々が動き回るのが見えていた。
「連絡が取れない!」
地上に降り立ったティアナがイライラしながら、端末を振りかざす。ブリュンヒルトに残った一行は迎賓館に向かったきり連絡の取れないラインハルトたちに対し、次第に不安を募らせていた。
「おい。」
振り向くと、ロイエンタールがブリュンヒルトからの長いタラップを降りてきたところだった。日頃の冷笑は影を潜め、珍しく真剣な顔をしている。
「ど
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