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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第五十七話 妨害工作が進んでいます。
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ヨブ・トリューニヒト議員らは私の知己。政財界、軍の上層部を動かし、今回の事が『自由惑星同盟の仕業ではない。』という事を内外に喧伝することとするわ。・・・・そうね、この際だからいっそ憂国騎士団や地球教徒にすべてを擦り付けるのもいいかもしれないわね。彼らを排除できる良い機会になるわ。」
シャロンの唇の端に微笑がうかんだ。3人はそれをそれぞれの色合いをもって見守っている。
「迅速かつ正確に。情報・政略面で先手を打てば、相手は何もできはしない。カトレーナ。」
『はい。閣下。』
カトレーナと呼ばれた紫色の髪の女性が微笑んだ。
「あなたの『お父様』である情報委員長を動かし、全ネットワーク、全メディアを通じ、情報操作を行う事。今回の迎賓館襲撃は一部の過激派であることを公表し、自由惑星同盟が一切関与していないことを、内外に伝えること。同時に自由惑星同盟としては可能な限り帝国使節の救出に全力を尽くしていることを発表しなさい。」
『はい。承りましたわ。』
シャロンは立ち上がった。
「では、各自行動を開始しなさい。」
通信が切れた。シャロンは端末機をしまうと、身をひるがえして足早にオフィスを出ていった。かすかな微笑と共に。
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