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ヨハンだがこんな状況を覆す
自分なりの美意識
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。有人からの期待。
 本人はまだ納得はしていなかったが、直にわかるだろう。


「キラ!」

「あぁ。まだ動かない方がいいですよ、応急処置だけなので」

「…すみませんでした。なんか僕…むちゃやっちゃって」

「お水…要ります?」

 ミリアリアがペットボトルの水を持ち、ラミアスに渡す。

「ありがとう…」

 キラの助けで、体を起こし水を飲む。
 だが他の4人。サイ、カズイ、トール、俺はストライクの傍に座ったり寄りかかっている。

 それを見たラミアスは、銃で威嚇しようとしていたが。

「いきなり銃を構えるとは物騒だな」

 瞬き程の間に接近し、銃を両断する。
 近くにいたサイ達は、俺の元々いた場所と俺を交互に見ている。
 キラも目を見開き驚いている様だ。

「あなた。もしかしてコーディネーター?!」

「いや?遺伝子を操作された覚えはないな」

 まぁクローンに近いが嘘はいっていない。
 刀を納め。目の前のラミアスに続きを促す。

「…どうやら普通の民間人ではないようですね」

「彼らにも言ったが。身分が存在しなくてな、生きるための必須技能と言った所だ」

「…傭兵という事ですか?」

「まぁ近い存在だ。それよりこの後どうする」

 彼女が見ているのは俺のMSアスカローネ。この世界に存在しないオンリーワンの機体。
 そして唯一無事な、ストライクガンダムだ。

「…わかりました。私は地球連合軍、将校。マリュー・ラミアス大尉です
 申し訳ないけれど、貴方たちをこのまま解散させる訳にはいかなくなりました」

 ラミアスの言葉に驚くよりも、やっぱりといった感情が多い。
 それに疑問を抱くラミアス。仕方がない、俺から告げておくか。

「少年たちには、既に。そう言われるだろう事を教えておいた。
 ただ忘れて欲しくないのは、あのMSを満足に動かせず。少年の力を借りなければいけなかった事だ」

 軍人としては、それは致命的なまでに最悪だ。
 自らが満足に戦えず…少年に戦ってもらう。それは、守るべき市民を守れていないという事なのだから。

「…忠告感謝します。一人づつ名前を…それとパイロットの君は通信が可能かどうかを」

「サイ・アーガイル」
「トール・ケーニヒ」
「ミリアリア・ハウ」
「カズイ・バスカーク…」

 そしてコクピットに上ったキラに、ラミアスは視線を向ける。

「キラ・ヤマトです」

 それぞれ名前を述べた後。
 サイ・トール・カズイが、指示されたトレーラーを動かしストライクの傍に止める。
 俺はアスカローネの操縦席に座り、万が一に備える事になった。

 (殺人道具を持つ事。それに今まで触れていなかったキラには辛いな
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