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魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜風雪の忍と光の戦士〜
第五話 出会い ―エンカウンター―
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ていた。しかし麻耶に声をかけられてようやく踏ん切りがついたようで(諦めたとも言うが)、一緒にシミュレーターに向けて歩き出した。







『さぁ、急遽はじまりましたイベントデュエル、スピードレーシング! 実況はわたくし、朝比 花梨でお送りいたしまーす! ではまず、参加デュエリストのご紹介から!』

 そんなこんなで始まった疾風たち四人のイベントデュエル。モニターに彼らの顔が大写しになる中、いかにもイベントっぽく少々暗くなったシミュレーター付近の空間の中央で花梨はスポットライトに当てられながらハイテンションで進行していた。

『まずは女性チーム! 緑衣の弓使いと風雪の忍! 倉持麻耶さんアンド小野寺紗那さんの女の子ペア!』

 花梨のアナウンスに、客席の一部からおおおおお! という歓声が上がる。組んでいるのが二人とも可愛らしい女の子であり、しかも紗那は二つ名持ちだ。風雪の忍はあまり良くない印象がある反面、意外と人気なのである。……呼ばれている本人はものすごーーーく恥ずかしそうにしていたが。

『対するは男性チーム! 煉獄の覇者との二つ名を持つ加賀谷(かがや)源蔵(げんぞう)さんと、臨機応変の銃剣使い、日向疾風さんペア!』

 いえーい、となんとなくノリで手を振った(ただしカメラがどこなのかわからないのでテキトーにだが)疾風は、花梨のアナウンスを聞いてボソッと呟いた。

「……そんなかっちょいい二つ名あったのか、ゲンさん」

「……自分で名乗るの、恥ずかしいじゃねぇか……」

『先行するのは源蔵さんと紗那さん。コースの途中で交代するのが疾風さんと麻耶さん、という感じになります! 今回の戦いの舞台は海洋ステージ! 広い広―い海の上を、チェックポイントである小島を経由しながら飛んでいただきます!』

「よろしくな、嬢ちゃん」

「……は、い。よろしくお願いしま、す」

「楽しもうな、麻耶ちゃん」

「はーい」

 と、そんな感じで麻耶がルールの解説をしている間に指定された位置まで移動を完了した四人。ルール説明を聞き終えたところで、スタート及びバトンタッチ地点の小島に待機しながらお互いにレースで競い合う相手同士挨拶しあう。それを見計らい、花梨はスタートの合図をした。

『では参りましょう! スピードレーシング、レディ……ゴー!』

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