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魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜風雪の忍と光の戦士〜
第五話 出会い ―エンカウンター―
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を振るい、相手のデュエリストの体をスキル“フォトンカッター”で切り裂いた。それが決定打となり、疾風はデュエルに勝利した。
「よっし……!」
「……さー姉?」
「……あっ」
いつの間にか紗那は疾風のデュエルに見入っていて、彼が勝った瞬間にガッツポーズをした。が、その時袖を引っ張られて麻耶のことを思い出した紗那は、慌てて麻耶に向き直る。
「ご、ごめんね麻耶ちゃん! 友達のデュエルだったからつい……!」
「いや、それは別にいいんだけど……昨日言ってた友達って、もしかしてあの白いお兄さん?」
「うん、あの人。私のデュエル友達で同級生なの」
「へー……」
何やら興味深そうな表情になった麻耶の手を引き、紗那は疾風のいるシミュレーターに近づいて行った。
「ふぅ、負けちまったか……ま、いい勝負だったぜ
疾坊
(
はやぼう
)
。またな」
「あぁ。またやろうぜ、ゲンさん」
紗那が近づいていくと、ちょうど疾風がシミュレーターから出てきて戦っていたデュエリストと話していたところだった。握手を交わして別れ、疾風が歩き始めたところで紗那が声をかける。
「疾風、お疲れ様」
「……おぉ、紗那じゃん。サンキュ」
驚いた表情になった疾風だったが、すぐに嬉しそうに笑う。が、すぐに隣の麻耶に目を移した。
「……その子が待ち合わせの相手?」
「うん、紹介するね。倉持 麻耶ちゃん。私の家の近所に住んでて、たまに勉強教えてるの。昨日偶然お互いがデュエリストだって知って……」
「一緒に遊びに来た、と。なるほどな。日向 疾風だ。見ての通りデュエリストやってる。よろしくな、麻耶ちゃん」
「はい、よろしくお願いします。倉持 麻耶です」
紗那の言葉に納得した疾風は目線を合わせようと、少し屈んで麻耶に挨拶した。それに対して、麻耶も礼儀正しくお辞儀した。が、そのあと麻耶は何やら疾風をじーっと見つめていたので、それに疾風は何ごとかと首を傾げる。
「…………」
「……? 何か?」
「いえ……さー姉が男の人に懐いてるのなんて初めて見たので……」
「な、懐いてるって……そんな、動物みたいに言わなくても……」
「でもさー姉、男の人は苦手って言って……しかも下の名前で呼び合ってるなんて……もががもが」
「し、しーっ! しーっ!」
何やら気にしていることを麻耶に言われかけ、慌てて麻耶の口を塞ぐ紗那。そう実は紗那、人見知りな上そもそも男性が苦手だったのだ。何だかんだ学校でいろいろとやりとりをする機会が多く同じデュエリストということで、疾風は唯一の例外だったりするのだが。とはいえさすがにそんなことまでは知らないので、やりとりをしている二人を見て疾風
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