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魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜風雪の忍と光の戦士〜
第五話 出会い ―エンカウンター―
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「でも気に入ってるんでしょ?」
「き、気に入って……は、いるけ、ど……」
「でしょー?」
「で、でもそれはバリアジャケットじゃなくてデバイスの方で!」
ニマニマしている麻耶の言葉を否定しようとした……のだが、アバターであるシャドウを引き当てなければリンクと出会うこともなかったのだと思い返し、その点では気に入っていると言い直した。麻耶はその返事にとりあえず満足したようで、追及はそこでやめてこんなことを言い出した。
「ふーん? まぁいいけど。ねぇねぇ、せっかくだしやりに行こうよ! さー姉とデュエルやってみたい!」
「えっ……うーん……そうだね。行こっか。……ならせっかくだし、私の友達も一緒にいい?」
「やった! もちろん良いよ!」
「……でも明日ね、今日はもう遅いから」
「はーい」
と、こんな感じで一緒にブレイブデュエルをすることを約束した二人。すんなり誘われたり了承されたりするあたり、この二人が普段からも仲が良いことがうかがえる。そのタイミングで紗那の母がおやつができたと呼びに来たのでそれに応じ、二人一緒に階下に降りて行った。
『おぉらっ!』
『っと!』
そんなこんなで翌日。学校帰りに待ち合わせた紗那と麻耶がアズールに到着すると、モニターに誰かのデュエルが映っていた。聞き覚えのある声のような気がして紗那がモニターを見ると……
「……あ、疾風」
そう、“人と待ち合わせするから先に行ってて”と学校で別れるときにお願いしておいた疾風が、一足先にデュエル中だったのだ。相手は赤い鎧を纏ったオールバック薙刀使いのデュエリストであった。薙刀と言っても特殊なもので、棒の刃のある方とは反対側……柄頭の部分にも槍の穂先のようなものがあり、薙刀と槍の複合デバイスになっていた。斬撃と刺突、両方を兼ね備えたデバイスであった。
疾風は薙刀の方の刃をロングソードモードで受けたが、正面で受け止めずに受け流して体を入れ替える。が、相手がそのまま背後から槍を突いてきたのでそれをどうにかしてかわし、一旦距離を取った。相手も追撃は諦めて武器を構え直し、体勢を整える。
『おわぁっ!? ったく、相変わらず間合いが広くてやり辛ぇ……』
『へっ、対応してるくせによく言うぜ。……そろそろ決めさせてもらうがな』
『こっちのセリフ』
相手の言葉に不敵に笑って返した疾風はリラをガンブレードモードに戻すと、両手の刃に魔力を収束させる。それを見て早いところ決着をつけようと考えたのか相手のデュエリストは薙刀の刃に炎を纏わせて突進してきた。が、疾風は迫ってきた薙刀の刃を直撃寸前にリラで挟み込んで勢いよく降り回し、刃を自分の背後に押しやる。そのまま体を回転させてリラ
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