機動戦艦ナデシコ
1462話
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のライブの件が広まっており、かなり盛り上がっていたらしい。
……そう言われると、俺としても微妙な気分になってしまうんだよな。
ともあれ、そんな訳で行われた歌のコンクール。優勝したのは最終的にユリカだったとか。
実はクルーの中で一番票を集めたのはルリだったのだが、ルリは正式な参加ではなく飛び込みだったので審査対象にはならなかったらしい。
「……何ですか?」
俺がじっと見ているのに気が付いたのだろう。ルリが不思議そうにこちらに視線を向けてくるが、俺はそれに首を横に振る。
「何でもない。まぁ、プロスペクターが色々と芸達者だってのは、前から分かっていたしな」
ただの怪しい中年親父に見えながら、実は怪しいままに実力もある。
本格的に鍛えたって程じゃないし、シャドウミラーの観点で見れば未熟としか言いようがないが、このナデシコ世界の中ではそれなりに強者に入るだろう実力を持っている。
それでも本格的に鍛えた人物には敵わないだろうが。
「……あ、アカツキ会長よ」
ミナトの言葉に視線を映像モニタへと戻すと、そこでは言葉通りアカツキが爽やかな……それでいて見ようによっては胡散臭く見える笑みを浮かべていた。
「それで、だ」
アカツキの話を聞いても良かったんだが、そろそろ今回ナデシコまでやって来た方の用件を済ませる事にする。
「うん? 何? もしかして私とイチャつきたいとか? ルリルリが見ているのに、駄目よ」
「……じー」
「いや、擬音で言われてもな」
ルリの様子に、どこかユキナを思い出しながらも言葉を続ける。
「とにかく、ナデシコ世界における内乱は終わった訳だ。……それで、これからのミナトの事だけど、ホワイトスターに……俺の家に来るって事でいいのか?」
「ええ」
一瞬の躊躇いすら感じさせず、即座に頷きを返すミナト。
「少しは悩んだりしないのか? ちなみに、言うまでもないけど俺の家に来るって事は恋人に……俺の女になるって事だぞ? それを理解した上で言ってるよな?」
「当然でしょ。私は前からアクセルの事が好きだって、愛してるって言ってるでしょ? 全てを承知の上で私はシャドウミラーに所属して、ホワイトスターに……アクセルの家に行くの。その辺は前にアクセルの家に泊まった時にレモン達と話しているわ」
そう告げてくるミナトの目は真剣な光が宿っている。
俺がミナトと一緒に過ごした時間はそれ程多くない。少なくてもレモンとかに比べれば圧倒的に少ないだろう。
それでもミナトは俺に対してシャドウミラーに入ると……このナデシコ世界という自分の世界を捨ててでも俺を選ぶと言ってくれたのだ。
嬉しくない筈がない。
俺に体重を預けているミナトの身体にそっと手を回す。
驚
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