第22話 脱出と結果
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「提督、悪りぃ。待たせた」
「お待たせしました」
「っぽい」
心配している間に、森の奥から天龍に吹雪と夕立の3人が来るのが見えた。彼女達の姿は何も変わりはなく、その表情も明るいままだった。どうやら、丸メガネの男との戦闘はその後苦戦も無く無事に終わったことが察せられた。
「皆、無事で安心した。それで、あの海軍の男はどうなった?」
「あの男は、オレたちの波状攻撃で簡単にやっつけたぜ」
「敵わないと思ったのか、すぐに街や図書館が有る方向へ逃げていきました」
「結構弱かったっぽい!」
悪魔の実の能力者だったようなので強敵だと思ったけれど、それほど戦闘能力が高い訳では無かったのか。
「ありがとう。天龍に吹雪、夕立の三人のおかげで、学者達は全員が無事に島から脱出できる。さぁ、俺達も艦に乗ってすぐに出発しよう。海軍は今のところ反対側の港に居るようだから、今のうちに離れてしまおう!」
***
その後、オハラ島から脱出した我々は海軍や世界政府の人間と海上で遭遇すること無く、何事もなく簡単に神威鎮守府がある本拠地へと生還することが出来た。
出発した時には居なかった百数人の人間を引き連れて戻ってきた俺達は、神威鎮守府に待機していた艦娘達に経緯の説明をして、今後の助けた彼らの取扱をどうするべきか数時間を掛けて話し合った。
助けた以上は、途中で放り投げる事はしない。幸いにも神威鎮守府には、空いたままで誰も使っていない部屋がかなりの数有るので受け入れるのには問題ない。鎮守府にある食料は有限だが、今のところは貯蓄は十分だし無駄に渋っていては腐らせてしまうだけだ。そういう訳で、学者達一同に居留の提案をしてみると殆ど全員が了承する結果となった。
そして、神威鎮守府に住まわせる対価として、学者達の豊富な知識や知能を提供してもらえることになった。つまりは、彼らは俺達の頼もしい仲間となってくれた、という訳だった。
一部は、しばらく滞在してから島から出ていく意志が有るという。その一部というのが、オハラ島の騒動の時にクローバー博士と再会した際に一緒に行動していた、あの時の女性。
彼女の名は、ニコ・オルビア。そして娘が居るらしく、なんとあの『ニコ・ロビン』らしい。つまりは、あのオハラ島の出来事の時に、原作のキャラクターが近くに居たらしい。
ニコ・ロビンは、あの騒動の時には学者達の仲間では無いと言って市民と一緒にして先に逃したので、残念ながらあの時に彼女に出会うことが出来なかったという。ニコ・オルビアは、オハラ島の騒動のほとぼりがさめたら、先に逃した娘を探しに島を出ていくと言っている。
よくよく話を聞いてみると、ニコ・ロビンはあの島に住んでいたそうで、1年間という期間を通っていた俺達が彼女の存
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