第十三話 燃える戦士の魂
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「はい。キルドルフ大尉もキスリング少尉も相手に対して有利な位置を計算しながら動いています。精密機械でもかなわないでしょう」
準決勝第二試合、キルドルフ大尉とキスリング少尉と制限時間を五分近くも超えて戦い、戦斧の扱いで一日の長があるところを見せて勝利するころには、もう一つ別のスイッチが入ったのか公子は俺にしきりに話しかけたり質問してくるようになった。幼年学校の訓練を馬鹿にしていただけあって聞いてくる内容は素人同然だったが、角ばった顔の中で青い目は別人のように輝きを増していた。
『いい感じだ。詰めを誤るなよ、アルフ』
『命令するなよ』
ブルーノに言われるまでもなかった。あとはオフレッサー大将に挑戦の名乗りを上げるオイゲン公子に待ったをかけて勝負を挑むだけだ。
『挑戦者あり』の表示とどこから連れてきたのかオーケストラを用意させている悪魔どもに余計なことをするな、と視線の矢を射こみながら、俺は高揚する精神と心臓の鼓動に計画の成功を確信していた。
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