第6部 贖罪の炎宝石
第2章 カトレア
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そして、目を抉って見せた。
その光景に、ルイズ以外の3人は、驚愕した。
しかし、ルイズが大丈夫というので、固唾をのんで見守っていた。
「共界眼」
そういって、ウルキオラは抉った目玉を握りつぶした。
すると、まるで宝石のようにきらきらと辺りに舞った。
4人の頭の中に、直接映像が流れた。
これはなに?という疑問の声が上がったが、無視してウルキオラは映像に合わせて話し始めた。
虚圏という場所にいたこと。
自分が人間ではこと。
虚という種族であること。
そして、その虚の中でも上位種にあたる波面であること。
さらには、その中でも十刃という殺戮能力の高いうちの一人ということ。
一度ここで映像が止まる。
まずは、基本的なことを4人に伝えた。
ルイズはすでにそれをしていたので、特に驚きもしなかった。
が、カトレアとエレオノールは違った。
「人間じゃないですって?……」
「虚なんて生き物、初めて聞きましたわ」
エレオノールはただただ驚き、カトレアは興味津々であった。
「だろうな。俺はこの世界とは別の世界のものだ」
「別の世界…?」
シエスタが尋ねた。
「そうだ。お前の曽祖父も同じだ」
シエスタは納得したようであった。
映像が再び再開する。
映像は死神のものへと変わった。
「この映像はルイズにも見せていなかったな」
ルイズは興味ぶかそうに頭の中に流れる映像に見入った。
「こいつらは死神だ」
「死神…?」
エレオノールは怪訝な声でで答えた。
「そうだ。こいつら死神と破面は、元来敵同士だった」
「つまり、宿敵…ということですか?」
カトレアは髪をとかしながら言った。
「そうだな。ルイズに召喚された時も、戦争中だった」
まあ、俺は死んだようなものなのだが…。とウルキオラは独りでに思った。
再び映像が切り替わる。
ウルキオラが第10十刃のヤミー・リヤルゴと共に、現世に侵攻した映像から始まり、ウルキオラと黒崎一護の初めての戦いの映像が流れた。
エレオノールとカトレア、そしてシエスタの3人は言葉を失ったのは無理もないだろう。
ルイズは見るのが2度目だが、やはり衝撃は大きい。
「理解したか?」
エレオノールとカトレアは恐怖した。
シエスタも、ウルキオラの力の一角を見たことで、驚きを隠せなかった。
しばらくして、ウルキオラは共界眼を閉じる。
「どうですか?エレオノール姉さま。ウルキオラこと信用できるのではないですか?」
エレオノールは一呼吸おいて、口を開いた。
「ま、まあ、こうして直接見せられたら信じるしかないわね
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